自作の沼か、0.01mmの勝利か? ASUS ROGが提示する「カスタマイズ」と「競技特化」キーボードの新最適解
2026年08月21日 10時00分更新
現在のゲーミングキーボード市場はさまざまなブランドが多種多様な製品を世に送り出しており、文字通り群雄割拠の時代となっている。そんな戦国時代とも言える市場だが、昨今ゲーマーが特に注目しているうちのひとつがラピッドトリガー機能で、もうひとつがプレイフィールに直結する打鍵感だろう。
そのどちらのタイプもカバーするべく多くの製品をラインナップしているのが今年で設立20周年を迎えるASUSのゲーミングブランドRepublic of Gamers(以下、ROG)だ。同ブランドのスローガンは『For Those Who Dare 満たされぬ、挑戦者たちへ ー』とされており、頂を目指す人にとって心強い味方となり得る製品が精力的にリリースされている。
そこで、本稿ではゲーミングシーンでアドバンテージを得られる2モデルのキーボードと、ユーザー側によるカスタマイズ性を重視した3つのモデルのキーボードを紹介していこう。
わずかな入力差が大きな結果を生む可能性を秘めたラピッドトリガー
簡単ではあるがラピッドトリガー機能について説明しよう。どういったシロモノなのかというと、磁気センサーを用いてキーの操作状態を検出するというものだ。ではなにがそこまで注目を集めているのかというと、『キーを離したとする判定』を得られるのがものすごく早いという特徴がある。
一般的なキーボードの場合、スイッチがオン(所謂アクチュエーションポイント)になるまで押し込むストロークと、今度はスイッチがオフ(リセットポイント)になるまでのストロークがそれぞれ異なる。そのため入力をオンにしてからオフにするのに若干のタイムロスが生じてしまう。
だがラピッドトリガー機能を搭載している製品ではこのオンになる高さを調整することが可能なだけでなく、押し込んだキーから指を離した瞬間にオフにすることもできるという理解でいいだろう。
ラピッドトリガーの仕組みはASUSの公式サイトにある動画がわかりやすい
これはFPSの「Counter-Strike 2」や「Valorant」といった操作中のキャラクターが移動状態か静止状態かで射撃精度に影響が大きく出るようなタイプのゲームで特に恩恵が大きく、プロシーンでのラピッドトリガー機能を搭載したキーボードの使用率は年々上昇しておりかなり重要な武器のひとつとなっている。
ちなみに「Apex Legends」や「Overwatch」といったストッピング(急停止)の技術が不要なゲームではどうかというと、左右のステップ切り替え操作がより瞬時に行なえるため前者ほどの恩恵は見込めないがメリットとなり得るだろう。
プレイフィールに直結する打鍵感にも妥協しない
次に打鍵感だ。キーボードの使用感、特にキーの押下時に得られる打鍵感については人それぞれ十人十色の好みがあるだろう。カチカチとしたクリッキーな入力が好みだったり、逆に静音性の高いリニアなタイプが好きだったり、はたまたその中間だったりと、かなり嗜好が分かれてしまう。
詳細は後述するが、本稿で紹介するカスタム性の高いキーボードはその点についてのカバーも抜かりなく、ユーザー側が好みのスイッチに交換、所謂ホットスワップが可能なキーボードとなっている。特定のキー、例えばゲームで多用することが多いWSADキーだけ他とは異なる感触を得られるように変更したりといったことが容易だ。
また、キーボードを使用している際にノイズとなるのが押下時に生じる衝撃音だ。これはキーを押下し底に当たることで衝撃が発生し、それが元で内部のフレーム(プレート)などが共振し反響をしてしまう。これを大きく低減する機構を備えているキーボードの場合、打鍵時の手に伝わる感触だけでなく、耳に入る操作音もかなり変わってくる。これらはちょっとしたことかもしれないが、ボイスチャットで通話をしている場合に打鍵音を拾いにくくなったり、余計な音に注意を削がれたくないという人にとっては大きなメリットとなる。
そしてメンテナンス性にも注目しておきたい。キーボードは日々何千回という入力が行なわれるためプラスチックどうしが擦れて押し心地が悪くなることがある。そこで、市販されているルブキットを使用することで接触部分に潤滑剤を塗布して滑らかな動作にさせることも可能だ。
また、潤滑剤を塗布する際にスイッチ内部のバネにも塗布すると押下後の反動で生じる金属音も抑えられるため、静音性の一助ともなる。ただ、このルブキットは付属している場合とそうでない場合があるので注意。なお、キーボード向け潤滑剤はネットショップなどでも購入が可能なので、そちらを利用する手もアリだ。
と、ザックリとではあるが使用者の触覚と聴覚から得られるフィーリングを左右する要素についても紹介した。キースイッチのホットスワップについてはスイッチの種類の数が多く奥が深すぎるためここでは割愛するが、それだけ選択肢の幅が多く自分なりのカスタムが行えるため『こだわればこだわるほど沈む沼』という表現は決して誇張ではない。
そうはいっても「どれを選べばいいかわからない」という人が大半だろう。そこで、Yes/noチャートを用意した。このチャートを参考に、自分に合った1台を選び出してもらいたい。
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