サッカーとテクノロジーの関係は進化し続ける
ワールドカップ2026、テクノロジーは何を残したか 軌跡を振り返る
2026年07月29日 10時00分更新
FIFAワールドカップ2026は7月19日、スペイン代表チームの優勝で幕を閉じた。1ヶ月を超える熱戦が繰り広げられ、数多くの名場面も生まれたワールドカップ北中米大会。本連載は、スイス・チューリッヒのFIFA本部から米マイアミの技術センターまで、史上最大の大会を支えたFIFAとLenovoのテクノロジーの取り組みを追ってきた。
最終回となる本記事では、大会を通じて積み上がったさまざまな“数字”を紹介しながら、今回のワールドカップを振り返りたい。
大会を彩った数字:1試合平均の得点数、総観客動員数……
米国・カナダ・メキシコの3カ国を横断して開催された23回目のワールドカップは、過去最大の48チームが参加し、合計で104試合が行われた。その戦いを勝ち抜き、トロフィーを掲げたのはスペイン。2大会ぶり、2度目のワールドカップ優勝だ。
今大会が残した記録の一つが「得点数」だ。104試合の合計で308得点、1試合平均で「2.96点」という数字は、1970年大会(1試合平均2.97点)に次ぐ史上2番目の高さであり、前回のカタール大会(同2.69点)を大きく上回った。
また「総観客動員数」では、歴代最多となる681万966人を記録した。試合中継の視聴者数も、米国では決勝戦(アルゼンチン対スペイン)のFox・Telemundo/Peacock合算の視聴者数が約6284万人と、過去最高を記録した。米国でのサッカー人気を高めたいというFIFAの狙いは、それなりに成功したといえそうだ。なお日本国内での、日本戦全4試合のリアルタイム視聴者は全国推計6849.3万人(ビデオリサーチ調べ)。
本連載で追ってきたテクノロジーについての数字はどうか。
FIFA公式テクノロジーパートナーを務めたLenovoの発表によると、Lenovo・Motorolaブランド合計で2万5000台超のデバイスが、3ヶ国16都市/600ヶ所を超えるFIFAの拠点で稼働し、350名超のLenovoのエンジニア・運用スペシャリストがこれを支えた。全体の稼働率は99.99%だったという。大会前半にマイアミを取材した時点では「1万7000台超のデバイス」という数字だったが、最終的にこれだけの規模になった。
また、本連載で取り上げてきた審判の視点をファンに届ける「Referee View」、選手一人ひとりを精密に再現した3Dアバター、そしてマイアミの司令塔についての数字もある。
Lenovoによると、Referee Viewは大会を通じてジッター(映像の揺れ)低減の改善が続けられ、開幕戦におけるゴールシーンのReferee View映像は、200億件超のインプレッションを記録した。また1248人の選手一人ひとりに対応する3Dアバターは、全会期を通じてオフサイド判定のリプレイに使われた。マイアミにある「テクノロジー・コマンドセンター(TCC)」は、大会を通じて40を超える機能領域のデータを一つの画面に集約し続けた。このほか、ダラスの「国際放送センター(IBC)」では、平均6秒遅延というほぼリアルタイムのIPTV配信が、大会全体で1000画面以上に届けられていたという。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります




