ソニーはプロフェッショナル向け映像制作カメラ「Cinema Line」の新製品として、フルサイズセンサー搭載の「FX5」を発表した。本機はFX3の後継機ではなく、ラインアップにおいてFX3の上位モデルとして新たに位置づけられる。
価格は、XLRハンドルユニット「XLR-H2」が同梱される「ILME-FX5」が90万0900円、ボディのみの「ILME-FX5B」が81万2900円で、予約は7月28日10時より開始、発売は2026年8月21日で予定されている。
新開発センサーに「BIONZ XR2」搭載で
「X-OCN」の内部記録が可能に
本機の最大の特徴は、新開発の5Kフルサイズ積層型CMOSセンサー「Exmor RS」と、AI処理機能を内蔵した最新の画像処理エンジン「BIONZ XR2」を搭載している点だ。これにより、従来はハイエンドモデルに限られていた16bit圧縮RAWフォーマット「X-OCN」の内部記録を、外部レコーダーなしで実現している。
イメージセンサーは従来の表面照射型から積層型へと進化し、解像度が5Kへと向上した。これにより、センサー全域を読み出す「オープンゲート(3:2)」撮影が5Kで可能になり、ポストプロダクションでのトリミングやアナモフィックレンズ使用時の柔軟性が飛躍的に高まっている。
記録フォーマット面では、FX3が対応していなかったX-OCN(LT / C1 / C2)の内部記録をサポートしたことが大きな違いだ。
撮影機能ではα譲りのAI被写体認識とファストハイブリッドAFを搭載。FXシリーズとして初の「デュアルゲイン撮影機能」を搭載し、ラチチュードを最大化しながらノイズを低減し、シャドー部のディテールを向上させることができる。また、超解像ズームでは光学式とデジタルを組み合わせて利用可能となり、切り替わり時の段差がなくなっている。
メニューシステムはα系からVENICE系に変更となり、上位カメラへのアップグレード時も戸惑わなくなった。
機動力と操作性も強化されている。背面モニターはFX3の3.0型から、より大型で高精細な3.5型・約276万ドットの4軸マルチアングル液晶モニターへと刷新された。
バッテリーは新型の「NP-SA100」を採用しており、FX3と比較して容量が約30%増加し、5K 23.98p撮影時で約170分の連続録画を可能にしている。
また、手ブレ補正機構も進化しており、ロール方向の補正範囲がFX3比で最大約2倍に拡大された。
インターフェース面では、新たにLAN端子やタイムコード入力用のUSB Type-C端子(VMC-BNCU1経由)、さらには外付けビューファインダー「DVF-EL1」を接続するための専用端子が追加され、業務用途での拡張性が大幅に向上している。
イメージセンサーには有効最大約1660万画素のフルサイズ積層型CMOSセンサー「Exmor RS」を搭載する。15ストップ以上のワイドラチチュードを誇り、低ノイズで滑らかな階調表現が可能だ。BIONZ XR2のAI処理機能により、人物や動物、鳥に対する被写体認識性能が向上し、低照度環境でも精度の高いオートフォーカスを実現している。
感度性能はスリー・ベースISO(800 / 4000 / 12800)に対応し、多様な照明環境下でクリアな映像が得られる。光学式5軸ボディ内手ブレ補正に加え、電子補正を併用する「ダイナミックアクティブモード」を搭載し、手持ち撮影時の安定性を高めている。
記録メディアはCFexpress Type Aのデュアルスロットを採用し、VPG400対応カードでX-OCNの内部記録を保証する。音声面では、新開発のXLRハンドルユニット「XLR-H2」を使用することで、プロ現場で求められる96kHz 32bit floatの高品質な収録に対応する。
本体サイズは132.2×79.0×87.0mmで、FX3のフラットトップデザインを継承している。重量はバッテリーとメモリーカードを含めて約734gとなっており、FX3(約715g)からわずかな増加に留めつつ、大幅な機能強化を実現した。
OLEDビューファインダー「DVF-EL1」は0.58型OLEDで707万ドット、DCI-P3色域で10bitHDR表示が可能で、9万4600円。
タイムコードケーブル「VMC-BNCU1」は1万2600円、ハンドルユニット「XLR-H2」は11万円だ。
発売記念キャンペーンも開始となり、対象レンズの同時購入で1本あたり1~3万円のCBが受けられる。
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