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最初のルール制定から160年超、世界に広がるサッカーの歴史と変わらない魅力を追う

ワールドカップ・優勝トロフィーの数奇な運命 ―FIFAサッカーミュージアム訪問記

160年を経ても「ルールはほとんど変わっていない」サッカー

 FIFAサッカーミュージアムの展示で中心となっているひとつが「サッカーの歴史」である。サッカーのルールが文書化された1863年から現在まで、160年超の歴史を一望するタイムライン(年表)が広がる。

 博物館のガイドに話を聞くと、ワールドカップを大会ごとに展示しているのは「誰もが、その年のワールドカップとそれにちなんだ思い出を瞬時に思い起こすから」だという。

タイムラインの起点は、イングランド・フットボール協会によりルールが文書化された1863年10月。最初のルールブック「1863 FA Minute Book」(複製)を展示。なお大英博物館にある本物の価値は約250万ポンド(5.4億円)とのこと

加盟7カ国からスタートしたFIFAの立ち上げ期や、歴代ワールドカップの名場面も紹介されていた

 意外だったのは「サッカーの基本的なルールは、この160年間でほとんど変わっていない」という解説だ。1863年時点で定められたルールは13項目だったそうだが、シンプルだからこそ誰でも楽しめるスポーツになったのだろう。

 もっとも、試合の公平性を保ったり、試合をよりスピーディにするための細かなルール変更は積み重ねられてきた。今回のワールドカップ2026でも、ゴールキーパーのキック時間の短縮、選手が負傷を偽装するのを防ぐ一時待機などの新ルールが導入された。

 さらに、ルールをより厳密に適用して公平さを保つために、テクノロジーの導入もさかんだ。ミリ単位での判定ができる「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)」や「ゴールライン・テクノロジー」といったテクノロジーは、すでに試合を左右する存在になっている。

 博物館のガイドは「ワールドカップは世界で10億人以上が見守る。決勝戦の勝敗が、審判のミスで決まってしまうようなことは絶対に避けなければならない」と語った。

サッカーボール、スパイクも歴史とともに進化

過去のFIFAワールドカップにちなんだグッズ展示のコーナー。初開催となった1930年のウルグアイ大会では、ウルグアイがアルゼンチンに決勝で勝ち、優勝。当時のジャージや優勝記念品(懐中時計)、公式プログラムなどを陳列していた

なでしこジャパンが優勝した2011年の女子ワールドカップコーナーには、佐々木則夫監督(当時)手書きの戦術図も

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