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病院や介護現場での途切れないコミュニケーションを支える取り組み

通話の快適さを決める1秒以内のローミング ティービーアイ、SCSK、ヤマハのこだわりを追う

2026年07月01日 11時00分更新

1秒以内で切り替わるクリアトークカムのローミングの実力を検証

 この検証の結果、クリアトークカムのローミング性能、ヤマハネットワーク製品との相性のよさが実証されたという。「複数の他社製品とも比較しましたが、クリアトークカムのローミング性能は圧倒的に優れていました」(藤冨氏)。

 1つの優位点は、専用デバイスとしての強みだ。「最近はスマホの値段が上がっているので、インカムアプリも古いデバイスにインストールされることがほとんど。最新のOSにバージョンアップできず、ローミングがうまくいかないことも多い。あるときはうまくいくのですが、別のときはうまくいかないというブレが出ています」(藤冨氏)とのこと。これに対して専用デバイスであるクリアトークカムは、安定したローミング性能が実証されたという。

 ローミング性能が優れているというのは、具体的には1秒以内で収まっているということ。他と比べると、1秒と2秒の違いだが、リアルタイムな音声コミュニケーションでは大きな違いがある。「『○○号室、○番ベッドの○○さん』は2秒以内に言えてしまいます。逆にこれくらい情報が欠損してしまうということです」(加藤氏)。

 検証を受けた推奨設定はSCSK側から販売代理店にドキュメントとして提供している。「トラブルがあったお客さまも、ドキュメントを元に設定を見直したら、問題が解決したという事例もありました」と藤冨氏は語る。ティービーアイとしても、「今まで推奨設定はあくまで弊社での事例の蓄積に過ぎませんでした。でも、SCSKから事前に推奨設定を出していただけるのは本当にありがたい。安心してお客さまにオススメできます」(加藤氏)。

組織を超えた実証実験とノウハウ蓄積でWi-Fiをますますストレスなく

 こうした推奨設定に加え、ティービーアイでも、さまざまな事例でヤマハ無線LANアクセスポイントのノウハウを蓄積している。たとえば、ローミングに関しては、今までチャネルの分散や電波強度の調整がメインだったが、最近は送信レートの調整まで行なっている。「見通しのよい部屋でありながら、音声が途切れがちだった介護施設では、送信レートを極限まで下げると、音声がクリアに使えることがわかりました」(茂木氏)。

 今後もティービーアイは、SCSKやヤマハと連携し、現場のトラブルの種をつぶし、最適なWi-Fiネットワークを追求していくという。吉田氏は、「次の製品も開発しているところですが、今後はいっしょにフィールドテストをやらせていただきたい」と語った。

 ヤマハの鈴木氏は、「ローミングの性能そのものが、お客さまの使い勝手に直結することを実感しました。クリアトークカムとヤマハの無線LANアクセスポイントとの組み合わせで、お客さまに貢献できることがわかってうれしいです。介護・医療業界のニーズは今後も拡がっていくと思うので、現場のトラブル事例やチューニングの成功事例があったらぜひフィードバックいただきたいです」と語る。

 SCSKの藤冨氏は「ヤマハとSCSKは新しい製品や機能をどんどん作り上げるべく、連携を強めています。今年はWi-Fi 7対応の新しいアクセスポイントも出てきますので、現地でのトラブルシューティングや運用管理に役立つ機能開発や取り組みを進めていきたいので、ご期待いただきたいです」とアピールしてくれた。

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