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多機能で面白い! デノンが中堅AVアンプを刷新「AVR-X3900H/X2900H」

2026年06月10日 06時00分更新

電流出力型DACへの見直しなど、高音質のポイント

 音質面では「電流出力型DAC」の採用に加え、ブロックコンデンサー、パワートランジスター、電源トランスといった主要パーツの改善などがポイントとなっている。音質については、引き続きサウンドマスターの山内慎一氏が担当しており、巧みなパーツ選定による高音質化がポイントとなっている。

 DACはこれまでの電圧出力型のTI製のチップを改めて検討しなおし、シーラス・ロジック製の電流出力型8ch DACに変更した。合わせて周辺回路やカップリングコンデンサーなども再検討して、I/V変換部に薄膜抵抗を採用するといったアップデートを加えている。AVR-X3900Hはこれを2基、AVR-X2900Hは1基備えている。プリアウトのS/N比が15dBアップするなど大きな改善が得られた。

AVR-X3900Hの内部。本体サイズはアンテナを寝かせた場合で幅434×奥行き389×高さ167mm、重量は12.5㎏。

AVR-X2900Hの内部。本体サイズはアンテナを寝かせた場合で幅434×奥行き341×高さ167mm、重量は9.7㎏。

 ブロックコンデンサーは音に大きく影響を及ぼすパーツだが、電解紙の材質、固定材なしの基本設計、箔の引っ張り強度、巻きテンションの微調整など、容量こそ異なるもののフラッグシップ機の「AVC-A1H」と同じ箔を採用、同じ構造を指定して作成している。

特に進化幅が大きくなった印象のAVR-X2900H

 パワートランジスターは従来機種では上位の「AVR-X3800H」と下位の「AVR-X2800H」で差をつけていたが、今回はそれをなくし、AVR-X3900HとAVR-X2900Hで同じものを採用している。これはAVR-X3800Hで採用していたパワートランジスターの大容量版となるため、特にAVR-X2900Hは大きなグレードアップを果たしたことになる。

 電源トランスについても、AVR-X2900Hのグレードアップ幅が大きい。7.1chのAVアンプとして最高品質にすることを目指して、再設計。振動やノイズ発生要因を抑えている。ケイ素鋼板やショートリングの追加でノイズ漏れを最小化。かつメイントランスの振動を抑制するための追加プレートを搭載している。

 特に追加プレートは音質に貢献していると山内氏も語っていた。なお、AVR-X3900Hの電源トランスは従来と同じもののようだ。

デノン試聴室でのデモ風景

デノン試聴室でのデモ風景

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