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移植絶望の怪作ロボSTGが令和に復活! 「ゲッP-X」は“大人が本気で作ったバカ”の最高峰だ

2026年05月15日 19時00分更新

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移植絶望と思われた“熱量の塊”が令和に帰ってきた

 こんにちは。ファミリーコンピュータと同い年、ゲームとガジェットを愛するASCII編集部のオールドルーキー、西川と申します。私の趣味はゲーム収集で、メガCDの全タイトル(116本)とXbox 360の全タイトル(725本)をコンプリートしています。

 今回は前置きなし。私がかなり前のめりで紹介したいのが「70年代風ロボットアニメ ゲッP-X スペシャルパック -PS5」です。発売予定日は2026年7月16日で。AmazonではPS5版のスペシャルパックが参考価格8,580円のところ、18%オフの7,018円で予約受付中です。

 まず言わせてください。「ゲッP-X」が令和に復活するとは思っていませんでした。いや、本当に。移植は絶望的だろうなあ……と勝手に思っていた作品のひとつです。

 なにしろ元はPS時代のタイトルでありながら、熱量があまりにも異常。ロボットアニメ愛、パロディ精神、声優陣、アニメ演出、そして「そこまでやる必要ある?」という部分にこそ全力を注ぐ姿勢。大人が本気でバカゲーを作ると、こうなるのだなと心から思える一本です。

 個人的には、PS1における最高のロボットシューティングゲームだと思っています。そして、私の持っているPS1ソフトの中でも間違いなく上位に位置する希少ソフトです。現在ではプレミア価格になっていることを考えると、今回のスペシャルパックですら「いや、むしろ安いのでは?」という謎の金銭感覚が発生します。趣味人の財布は、こうして静かに壊れていくのでしょう。

私が所持しているソフトの現物です

 「ゲッP-X」のすごいところは、単に“昔のロボットアニメっぽいゲーム”ではないところです。70年代、80年代のロボットアニメやヒーローものを好きな人なら、画面のあちこちでニヤリとしてしまう要素が詰め込まれています。いや、ニヤリどころではありません。「それ、言って大丈夫なやつ?」と心配になるレベルで、あちこちに愛と勢いがあふれています。

 

ゲッターでマジンガーでライディーンで赤い仮面の人までいる

 主人公の3人が乗り込むロボットは、どう見てもゲッターロボ的な合体ロボ。翼やポーズはマジンガー的で、必殺技を叫ぶ声が神谷明さんなので、そこにライディーン的な熱さまで乗ってくる。さらに仮面ライダーっぽい要素があり、あしたのジョー的な空気もあり、敵には金髪で赤い服で仮面をつけたキャラクターまで登場します。しかも声はもちろん、池田秀一さん。もう、やりたい放題です。

 この作品のパロディは、単なる小ネタの寄せ集めではありません。作っている側が本当に当時のロボットアニメやヒーローものを好きなのだろうなと伝わってくる、妙に濃い愛情があります。

 だからこそ、元ネタを知っている人は笑えますし、知らない人でも「なんだかわからないが、とんでもなく濃いものを浴びている」という楽しさがあります。知識があればニヤリ、なくても圧で笑える。これは強い。

 

1ステージがアニメ1話分というやりすぎ感
そりゃディスク4枚にもなります

 しかもこの作品、構成が異常です。褒めています。1ステージがまるでテレビアニメの1話のようになっており、OPアニメが流れ、Aパートがあり、CMが入り、Bパートがあり、EDアニメが流れ、次回予告まである。シューティングゲームなのに、やっていることはほぼロボットアニメの放送枠です。

 これを本気で作っているのだから、PS版が4枚組ディスク(!)になったのも仕方ありません。容量のほとんどがムービーらしいという話も、妙な説得力があります。だって、どう考えても入れすぎですから。

 そして、AパートとBパートの間に挟まるCMがまた素晴らしい。当時のロボット玩具のCMを思わせるノリや、どこかで見たことがあるような昭和〜平成初期のCMパロディが、妙に高いクオリティで流れてきます。

 普通ならおまけで済ませる部分も、「ゲッP-X」は本気。ゲーム本編と関係ないところに全力投球しているからこそ、この作品は記憶に残るのです。無駄に見えるものほど、愛が濃い。これぞ趣味の世界。

 声優陣も豪華で、アニメパートにも気合いが入りすぎています。シューティングゲームを買ったはずなのに、気づけばロボットアニメを見ている。いや、ロボットアニメを見ていたら、急にシューティングが始まると言ったほうが近いかもしれません。このジャンルの境界線を全力でまたいでくる感じが、「ゲッP-X」ならではの魅力でした。

   
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