ロータス、1000PS超の新型V8ハイブリッドスーパーカー投入へ! 新戦略「Focus 2030」発表
2026年05月14日 16時00分更新
ロータス、新事業戦略「Focus 2030」を発表
ロータスは5月12日、新たな事業戦略「Focus 2030」を発表した。外部環境の変化や市場の逆風への耐性を高め、競争力の強化と、より柔軟かつ持続可能なビジネスモデルへの転換を目的とするものという。
同戦略は、ブランド強化、マルチパワートレイン戦略、パートナーとの連携強化、財務規律の徹底という4つの柱を軸にする。ロータス・グループCEOの馮青峰氏は、「Focus 2030」について、ロータスのDNAに立ち返るための新たな戦略であり、ブランドとしてもビジネスとしても原点から再出発するものだとしている。
ICE、PHEV、BEVを組み合わせるマルチパワートレイン戦略
「Focus 2030」の大きな特徴が、マルチパワートレイン戦略だ。各国・地域で規制や消費者ニーズの変化が異なるなか、ロータスはICE、PHEV、BEVを含む柔軟なパワートレイン展開を進める。
短期的には、電動化ポートフォリオにおいてPHEV約60%、BEV約40%の販売構成比を目指す。市場や顧客ニーズに応じて、段階的に完全電動化へ移行していく方針だ。
そのなかで重要な役割を担うのが、新開発の「X-Hybrid」だ。ICEとBEV双方のパフォーマンス技術を融合した次世代システムで、長い航続距離や実用性、持続的な高性能に加え、ロータスらしいドライバーエンゲージメントの実現を狙う。
「X-Hybrid」は中国市場の「Lotus Eletre X」に初採用され、同市場ではすでに顧客への納車が始まっている。初月だけで1000件を超える予約受注を記録しており、欧州市場での顧客納車は2026年第4四半期を予定している。
1000PS超のV8ハイブリッド「Type 135」を2028年投入へ
ロータスは、ブランドのパフォーマンスDNAを象徴する次の展開として、初の完全新設計スーパーカー「Type 135」を2028年に投入する予定だ。ロータス独自のハイブリッド技術を採用し、1000PS超のV8ハイブリッドパワートレインを搭載する。
この新型モデルは欧州での生産を予定しており、詳細は2026年後半に発表予定とされている。
また、ロータスは「Emira」の生産継続も決定した。これは英国での生産体制への継続的なコミットメントと、内燃機関スポーツカーに対する顧客需要を反映したものだという。歴代で最も高性能かつ軽量な「Emira」に関するアップデートも発表予定としている。
一方でBEVについても、「Lotus Eletre」SUV、「Lotus Emeya」GT、「Lotus Evija」ハイパーカーを中心に、引き続き事業の中核を担う。
X-HybridはEV走行最大350km、総航続距離1200km超
「X-Hybrid」のシステムは900Vアーキテクチャを採用し、最高出力952PS、最大トルク935Nmを発揮する。EV走行距離は最大350km、総航続距離は1200km超とされている。
加速性能については、0-100km/h加速が3.3秒。さらに、バッテリー残量が10%の状態でも3.5秒を維持するとしており、持続的な高性能を特徴としている。
70kWhバッテリーは、20〜80%まで最短9分で充電可能とされる。ただし、充電時間や航続距離は最適条件下における参考値であり、充電設備の性能、バッテリー状態、外気温などの条件により変動する場合がある。
足まわりでは、48Vアクティブアンチロールシステム、2ミリ秒以内に応答するデュアルバルブダンパー付きデュアルチャンバーエアサスペンション、ブレンボ製6ポットブレーキを採用する。
ジーリーとの連携強化、年間3万台規模への成長も視野
「Focus 2030」では、主要株主であるジーリーホールディンググループとの協力関係も重視されている。両社は、技術開発、サプライチェーン競争力の強化、生産効率の向上で連携を深め、市場投入スピードの加速や収益性向上を目指す。
また、ロータスは「Lotus UK」と「Lotus Technology」の単一法人化も推進している。これにより、ブランド運営の一体化、ガバナンスの効率化、コスト最適化、次世代パフォーマンスカー開発に向けたエンジニアリング統合の加速を図る。統合は2026年後半に完了する見込みだ。
財務面では、販売台数の拡大だけを追うのではなく、質を重視した販売戦略、収益性の高い事業構造、パーソナライゼーション強化を軸に据える。全ラインアップが安定的に展開される段階で、年間3万台規模への段階的な成長を見据えるとしている。
主要市場では、アジア太平洋・日本・中東、中国、ヨーロッパ、北米でそれぞれの市場特性に合わせた戦略を展開する。ロータスは「Focus 2030」を通じて、ブランドの原点であるドライバーズカーとしての価値を改めて打ち出しながら、ICE、PHEV、BEVを組み合わせた現実的な成長戦略を進める構えだ。
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