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2026のゴールデンウイークはコンパクトカメラの夢を見るか

GW特集:今買える最新「コンデジ」全22機種・完全ガイド

2026年05月02日 06時00分更新



 「コンパクトデジタルカメラ」がブームだ。カメラ店での売上ランキングでは上位に並び、カメラメーカーは新機種発売や旧モデルの復刻を実施している。

 そこで、日本のカメラメーカーが販売している「コンパクトデジタルカメラ」=「コンデジ」をグルットマルっとさらってみたところ、20機種以上あったので、GWに買いたいカメラを探してみよう。

失敗しないコンデジ選びは
センサーサイズ選びから始まる

 

 「コンパクトカメラ」は「レンズが固定で交換できない」ことがミラーレスカメラとの最大の違いだ。デジタルカメラは撮像素子がカメラごとに固有だが、フィルム時代は高いカメラでも安いカメラでも同じフィルム(=撮像素子)だったので、写りの違いは、レンズの性能やシャッターの正確さ、測光技術の高さによって発生していた。

 フィルム時代の「コンパクトカメラ」にも、安価なご家庭向きから、高ズームカメラ、マニア向けの高級カメラまで揃っていた。デジタルの時代になり、各種の「コンデジ」が出てきたが、スマホのカメラ性能向上にともなって衰退した。

 しかし、今、SNSで目立つために「スマホとは違う写り」が受けて、「コンデジ」需要が復活した。もちろん、「カメラ」らしい「写真」が撮れるのが最大の魅力なのである。

 ここでは、「撮像素子サイズ」つまり「写りの違い別」に今買える新製品「コンデジ」を見ていこう。大きく3つ、「1型未満」、「1型」、「1型超え」である。

 今買える「1型未満」の「コンデジ」はイコール「1/2.3型」だった。撮像素子のサイズの呼称はディスプレーとは違い、1型センサーの対角線長さは1インチ(25.4mm)ではない(昔の撮像管の呼称からの流れのせい)。現在の撮像素子の呼称と実サイズは以下のとおりだ。

「1/2.3型」=6.2×4.6mm
「1型」=13.2×8.8mm
「4/3型」=17.3×13mm
「1.4型」=18.4×12.3mm
「APS-C」=23.4×15.6mm
「フルサイズ」=36×24mm
「中判」=43.8×32.9mm

となる。

 センサーの面積は「1/2.3型」を1とすると、「1型」は4、「4/3型」と「1.4型」は8、「APS-C」は13、「フルサイズ」は30、「中判」は50倍の面積となる。

ソニー・デジタルカメラサイト(https://www.sony.jp/camera-biz/)より

 画素数が同じなら、撮像素子が大きいほど1ドットの面積が広くなり、階調表現力や高感度での画質が良くなる。また、フィルム時代と同様に、素子(フィルム)が大きいほど、同じ画角を得ようとすると、レンズの頂点距離が長くなり、そのぶん、「ボケ」やすくなる。デジタル処理ではない美しい光学ボケは撮像素子が大きいほど得やすくなるのだが、逆に前後にきちんとピントが合ったパンフォーカスに近い撮影は、撮像素子が小さい方が得意となる。

 素子によって縦横比も異なり、「1/2.3型」と「4/3型」、「中判」の多くのセンサーは「4対3比率」で、それ以外は「3対2比率」である。クロップして異なる縦横比の写真を撮ることはできるが、搭載する撮像素子の全画素を活用したいなら、自分が取りたい写真の縦横比と合致するサイズの素子を選んだほうが効率的だ。

 また、ここでは取り上げていないが、全天周カメラやアクションカメラでは、4対3や3対2ではなく、正方形つまり1対1に近いセンサーも使われている。

一番お手頃だけど個性派がそろう
★★★★「1/2.3型」センサー搭載★★★★
コンパクトデジタルカメラ
 

 この章で登場するカメラはすべて「1/2.3型」センサーを搭載している。最新スマホの内蔵カメラのセンサーもほぼこのサイズだ。高倍率=超望遠レンズを小型化しやすい、いろいろなカタチのカメラが設計しやすい、防水防塵も作りやすいので、個性派カメラが揃っている。

960mmの超望遠なのに小型軽量
キヤノン
「PowerShot SX740 HS」
7万7000円/2018年8月発売

 裏面照射型の1/2.3型高感度CMOSを搭載したコンパクトカメラ。24-960mm F3.3-6.9の高倍率ズームレンズを搭載しているので、旅行にも取材にも野生動物の撮影もできる。望遠端は960mmと超望遠ながら、光学式の手振れ補正機能を内蔵しているので安心だ。300g以下でこれだけの高倍率を持ち歩けるのは魅力である。こちらもシルバーとブラックの2色がある。

元祖スタイリッシュカメラ
キヤノン
「IXY 650m」
5万5000円/2025年10月発売

 フィルム時代から「スタイリッシュカメラ」として鳴らしたIXYのデジタルモデルだ。PowerShot SX740 HSと同じ、裏面照射型の2200万画素、1/2.3型高感度CMOSを搭載。こちらも超コンパクトながら、25-300mm F3.6-7.0の光学ズーム搭載で、望遠力が高い。146gはモバイルバッテリークラスなので、気軽にカバンに入れておける。ブラックとシルバーの2色だ。

30倍ズームで旅行に便利なコンパクト
パナソニック
「LUMIX TZ99」
7万9200円/2025年2月発売

 2030万画素の1/2.3型MOSを搭載した高倍率コンパクトカメラ。片手に収まる322gながら24-720mm F3.3-6.4という30倍ズームを搭載。残念ながらEVFはないが、光学式手振れ補正は搭載するので、旅行カメラにピッタリだ。ブラックとホワイトの2色。

3000mmの超望遠で月が画面いっぱいに撮れる
ニコン
「COOLPIX P1100」
14万9600円/2025年2月発売

 フィルム時代は各社が発売していた、超望遠カメラのデジタル版だ。1605万画素の1/2.3型原色CMOS搭載で、24-3000mm F2.8-8という125倍ズームを誇る。光学式の手振れ補正に、OLED 236万画素のEVFを搭載するので、がっちりカメラを構えて、超望遠撮影が可能だ。1410gは、今回紹介するコンデジの中では最も重いが、望遠での安定につながる。

「ズームバックボタン」で野鳥が撮れる
パナソニック
「LUMIX FZ85D」
6万4350円/2024年7月発売

 ニコンのP1100と同じく、超望遠ズーム搭載の大型カメラで1810万画素の1/2.3型の高感度MOSセンサーに20-1200mm F2.8-5.9のレンズを搭載する。手持ちの超望遠撮影では、対象を見失いがちだが、「ズームバックボタン」で広角を望遠をワンタッチで行き来できる。散歩や登山で野鳥を撮るにも打ってつけのカメラだ。

タフなうえに顕微鏡写真も撮影可能
OMシステム
「Tough TG-7」
8万2500円/2023年10月発売

 1/2.3型の1200万画素センサー搭載で、防水15m、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃、耐結露といったタフ性能を実現したアウトドアカメラ。25-100mm F2.0-4.9でレンズ前1cmまで寄れるマクロに、最高44.4倍まで拡大できる顕微鏡モードを搭載する。フラッシュディフューザーやコンバーターレンズなど、アクセサリーも豊富なのが楽しい。

水深20mmまでそのまま潜れる
リコー
「PENTAX WG-8」
6万6500円/2024年7月発売

 こちらは防水20m、防塵、耐寒-10℃、耐衝撃のタフネスカメラで、リングライトを内蔵するので、マクロで寄ってもディティールを撮影できる。1/2.3型 CMOSで2000万画素の素子を搭載、28-140mm F3.5-5.5の5倍ズームを搭載しているのも、旅行時に便利だ。ボディーカラーは2色で、入門向けで3万円台の「WG-1000」もある。

写りの良さとサイズ感のGOODバランス
★★★★「1型センサー」搭載★★★★
コンパクトデジタルカメラ
 

 スマホでも最新のハイエンドモデルでは1型センサーが採用されている。前述のとおり、「1/2.3型」の4倍の面積を持つので、豊かな階調表現や暗所性能、美しいボケも期待ができるカメラたちだ。

パワショ30周年で名機が復刻
キヤノン
「PowerShot G7 X Mark III」(PowerShot 30th Anniversary Edition)
14万8500円/2026年4月

 2019年8月に発売となり人気のコンデジ「PowerShot G7 X Mark III」の復刻で、PowerShotの30周年記念モデルだ。2010万画素の1.0型高感度CMOS(積層型)を搭載し、レンズは24-100mm F1.8-2.8と明るく、高い描写が定評がある。光学式手振れ補正内蔵で暗所でも安心、304gで持ち歩きやすい。

ポップアップするEVFがかわいい
ソニー
「RX100Ⅶ」
20万9000円/2019年8月発売

 ソニーの「RX」は、大型センサーを搭載したコンデジのシリーズで、機種名でわかる通り7世代目の人気モデル。2010万画素の1.0型 Exmor RS CMOSセンサーに24-200mm F2.8-4.5という明るい8倍ズーム搭載の万能カメラ。OLED 236万画素のEVF(電子ビューファンダー)はボディーから飛び出す仕組みでカメラ好きにうれしい。

最新センター搭載で期待大
パナソニック
「LUMIX TX3」
12万8700円/2026年5月21日発売予定

 発表されたばかりの新製品で5月21日発売。2022年発売のTX2Dの復刻モデルだが、撮像素子は最新の2010万画素、1.0型裏面照射BSI CMOSになり、写りは期待できる。1型センサーながら、24-360mm相当の12.5倍という高倍率ズームを積み、337gと軽量なのが魅力である。光学式の手振れ補正も搭載しており、常用コンパクトとして万能だ。ボディーカラーはブラックとグラファイトシルバーがある。

スタンド付きの自撮りカメラ
キヤノン
「PowerShot V10」
5万9950円/2023年6月発売

 Vlogカメラとして登場したカメラで、スタンドを内蔵し、好みの角度で自撮りができる。1520万画素の1.0型高感度裏面照射CMOS搭載で、レンズは18mm F2.8の単焦点ながら、超広角なので、まさに自撮りにピタリだ。211gと軽いので、スマホのお供に気軽に持ち歩くことができる。

大口径単焦点20mm F2.0が魅力
ソニー
「VLOGCAM ZV-1F」
8万2500円/2022年10月

 名前のとおりVlogカメラで、2010万画素の1.0型 Exmor RS CMOSセンサーに、大口径単焦点20mm F2.0の超広角レンズを搭載し、美しいボケも期待ができるカメラ。スマートフォンのように、液晶画面上に表示される操作アイコンをタッチして直感的に操作でき、256gと軽い。ボディーカラーは白と黒の2色がある。ワイヤレスリモートコマンダー機能付シューティンググリップ GP-VPT2BTがおススメの撮影スタイルだ。

超広角ズームに画像処理も豊富
ソニー
「VLOGCAM ZV-1M2」
12万5400円/2023年6月発売

 2010万画素の1.0型 Exmor RS CMOSセンサーはZV-1Fと同じだが、レンズがより広角の18-50mm F1.8-4.0を搭載するVlogカメラ。映像の雰囲気をワンタップで映画のようにできる「シネマティックVlog設定」や「クリエイティブルック」が搭載されており、ZV-1Fよりも高度なカラーグレーディングや表現が可能だ。

アクションカムスタイルだが静止画も期待
ソニー
「c」
13万2000円/2019年4月発売

 RXシリーズの高画質アクションカメラで、約59×41×35mm 、132gと超小型軽量ながら、1530万画素の1.0型 Exmor RS CMOSセンサーを搭載し、レンズは24mmF4.0の単焦点「ZEISS テッサー T*レンズ」が光る。10mの防水に防塵で、動画は4K30P、静止画は毎秒16コマの連写が可能。

フィルムのハーフ判カメラがデジタルで復活だ
富士フイルム
「X half (X-HF1)」
10万2300円/2025年6月発売

 フィルム時代の「ハーフ判カメラ」をデジタルで再現したコンデジで、1型1774万画素の素子に32mmF2.8という単焦点レンズを搭載。正位置で縦長の写真が撮れ、ファインダーは光学式で縦長、フィルム巻き上げレバーまであるという凝りようだ。富士フイルムではお馴染みの「フィルムシミレーション」が10種類に、「期限切れフィルム」や、うっかり裏蓋を開け感光させてしまったような「ライトリーク」など、銀塩フィルム時代にあった失敗を、あえて再現したフィルターが搭載されている。

最高の写真を撮るための最高のカメラ
★★★★「大型センサー」搭載★★★★
コンパクトデジタルカメラ
 

 ここからは1型より大きい撮像素子を搭載した高級コンデジで、APS-Cやフルサイズ、中判といった、ミラーレスカメラと同じセンサーを搭載しながら、レンズは固定式なので小型・軽量という、小さな巨人たちである。

1.4型センサーに16mmからの超広角ズームが魅力
キヤノン
「PowerShot V1」
14万8500円/2025年4月発売

 実質4/3型とほぼ同等サイズの珍しい「1.4型CMOS」を採用で、2230万画素に、16-50mm相当という、超広角ズームレンズを搭載でVlogを意識したカメラだ。そのため、EVFは搭載しないが、4K60Pの動画を撮影でき、光学式手振れ補正を内蔵する、静止画派にも魅力的カメラである。426gと軽量なので、超広角が撮れるミラーレスカメラのサブカメラにもなる。

4/3型センサーのズーム機
ライカ
「D-LUX8」
28万6000円/2024年7月発売

 1700万画素の4/3型CMOSセンサーを積むコンデジで、元々はパナソニックのLX100の兄弟モデルだったが、独自進化を遂げている。24-75mm相当のライカDCバリオ・ズミルックスは光学式手振れ補正内蔵で、EVFはOLEDの236万画素を積む。

フィルム時代からのあこがれ
リコー
「GR IV」
28万3800円/2025年9月発売

 フィルム時代から、プロも使うコンパクトカメラとしてみんなの憧れだったGR(今年で30周年だ!!)のデジタル版で、2574万画素のAPS-CサイズCMOSに、伝統の28mm F2.8レンズを搭載する。広角単焦点ながら、きちんとセンサーシフト式の手振れ補正機構を内蔵し、夜間も安心して写真が撮れる。HDF(Highlight Diffusion Filter)搭載で光が滲むHDFモデルやモノクロ写真専用モデルもある。

APS-Cサイズの人気コンデジ
富士フイルム
「X100VI」
28万1600円/2025年1月発売

 ミラーレスカメラ「X」シリーズで、レンズを固定したカメラで、撮像素子はXと同じAPS-Cサイズ X-Trans CMOS 5 HRセンサーで4020万画素を積む。レンズは35mmF2の単焦点ながら、センサーシフト式の手振れ補正、369万画素のEVF内蔵で、動画は最高6.2K30Pが撮影できるなど、Xシリーズ譲りの高性能コンデジだ。

大型センサー搭載コンデジの元祖
ソニー
「RX1RⅢ」
65万8900円/2025年8月発売

 2012年に発売となった、世界初のフルサイズセンサー搭載コンデジ「RX1」の直系子孫で、昨年、最新の6100万画素、Exmor R CMOSセンサーを搭載した。レンズは伝統の「ZEISSゾナーT*」の35mmF2で、手ブレ補正は積まない。固定型のOLED 236万画素EVF搭載。

ライカの最上位フルサイズがコンデジに
ライカ
「Q3」
113万3000円/2023年6月発売

 泣く子も黙るライカのフルサイズセンサー搭載コンデジの第3世代モデルで、ライカMやSLと同じ6030万画素のフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーに、レンズは「ライカQ3 モノクローム」、EVFは576万画素を積む。新開発のレンズ「ライカ アポ・ズミクロンf2/43mm ASPH.」を搭載した姉妹機「ライカQ3 43」、白黒写真しか撮れない「ライカQ3 モノクローム」もある。

1憶画素の中判センサーを搭載したコンデジ
富士フイルム
「GFX100RF」
83万500円/2025年4月発売

 こちらは中判ミラーレスカメラ「GFX」シリーズから出た、コンデジで、1憶200万画素のCMOS IIセンサーに、28mm相当の単焦点レンズ搭載。EVFはOLED で576万画素と、まさにGFXの最上位モデルと同等のスペックながら、735gと小型軽量で、80万円台もお求めやすい価格である。静止画は1万1648×8736ドット、動画は4K30Pが撮影可能だ。

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