読むだけじゃ終わらない。頭を使うアドベンチャーゲーム、「春ゆきてレトロチカ」という正解
2026年04月22日 19時00分更新
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サウンドノベル、たくさんありましたよね
こんにちは。ファミリーコンピュータと同い年、ゲームとガジェットを愛するASCII編集部のオールドルーキー、西川と申します。私の趣味はゲーム収集で、メガCDの全タイトル(116本)とXbox 360の全タイトル(725本)をコンプリートしています。
「アドベンチャーゲーム」というジャンルがあります。プレイヤーが主人公を操作し、探索や会話、謎解きを通じて物語を進めるというもの。選択肢で運命が変わるノベル系、画面をクリックして進むポイント&クリック系などがありますよね。
ボタンを押すとテキストが進み、たまに選択肢が出てきて「こっちでいいのか……?」と悩む。そんな、半分ゲームで半分小説みたいな作品、いわゆるサウンドノベルが、日本では人気を博していました。
たとえば、帰宅してテレビの前に座り、なんとなく電源を入れて、気づけば1時間ずっと文章を読んでいる。ゲームをやらない人から見たら「本でよくない?」と言われそうな遊び方ですが、プレイヤー的にはちゃんとゲームなんですよね。選択肢ひとつで展開が変わる緊張感や、「ここでこのフラグを回収するのか!」みたいな妙な達成感がありました。
ちなみに、「サウンドノベル」はスパイク・チュンソフトの登録商標。第1作は「弟切草」(1992)ですね。そういえば、アスキーも「サウンドノベルツクール」を出していましたっけ……。
というわけで、今回紹介するのは、「春ゆきてレトロチカ」です。PS5版は参考価格が7480円ですが、AmazonではPS5版が5,600円で販売中です(4月22日現在)。
“読む+考える”のハイブリッドが最近人気です
サウンドノベルって、操作は最小限なのに、「自分が選んだ結果」という感覚だけはしっかり残る、ちょっとズルいジャンルでした。読むだけなのに参加している気になれる。
あの手のゲームが減ったのは、単純に「読ませるより見せたほうがウケる」時代になったからかもしれません。テキストをじっくり追うよりも、ボイス付きで、フル3Dで、カメラがぐるぐる動いて……というほうが、わかりやすくリッチですし、動画映えもします。
一方で、「読むだけ」に見えて、ちゃんと頭を使わせてくるタイプのアドベンチャーゲームは、むしろ存在感を増している気もします。たとえば「逆転裁判」や「ダンガンロンパ」のように、テキスト(ストーリー)主体でありながら、プレイヤー自身が推理しないと先に進めない構造のゲームです。
ボタンを押して文章を送るだけではダメで、「それって本当にそうか?」と考え続ける必要がある。いわば“読む+考える”のハイブリッドで、昔のサウンドノベルとは似て非なる進化系といえるかもしれません。
最近だと「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」のように、プレイヤーの思考そのものを仕掛けに組み込んでくる作品も登場しています。単に選択肢を選ぶのではなく、「どうすればこの状況を突破できるか」を自分なりにひねり出す必要がある。
読ませるだけでは物足りない、でもアクションほど忙しくない。そんな絶妙なラインを狙ったゲームが、いまの時代におけるアドベンチャーゲームのひとつの答えなのかもしれません。
話を「春ゆきてレトロチカ」に戻しましょう。こちらは、2022年に発売されたスクウェア・エニックスが送る全編実写ムービーの意欲作です。
ドラマを楽しみたいけど、推理が苦手という方でも大丈夫
美しい映像と引き込まれるストーリー。スクエニには珍しいジャンルではありますが、私はずっと続編や同タイプのゲームを待ち望んでおります。推理ドラマ、文学小説、大正ロマンなどがお好きであればハマること間違いなし。
「手がかり」を集め、「仮説」を作り、論理をもって謎に立ち向かうという内容。推理ものが好きなら定番のものがあったり、オカルトじみたとんでも推理に飛躍したりと、さまざまな結果に展開。
ドラマを楽しみたいけれど、推理が苦手……という方でも大丈夫。このゲームの推理は疑問に対して、集めた手がかりをパズルのようにはめていくだけで、違う時は指摘もしてくれるので材料さえ揃っていればさほど難しくありません。
私は推理小説マニアなので、初見プレイの時は1度のゲームオーバーでクリアすることができました。ゲームオーバーになった箇所は若干納得のいかない推理でしたが、全体的に見るとよくできたゲームバランスです。
1周あたり10〜15時間でクリアできますので、連続ドラマを見る感じでプレイするのはいかがでしょうか。
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