GPT-5.4系は「考えるAI」から「実行するAI」へ広がった
GPT-5.4 ThinkingがChatGPT内で重い思考を担うモデルだとすれば、GPT-5.4系でもうひとつ注目すべきはその広がり方だ。OpenAIはGPT-5.4をChatGPTだけでなくAPIとCodexでも提供し、推論、コーディング、エージェント的なワークフローをひとつのモデルに統合したと説明している。単に「よく考えるモード」が増えたという話ではなく、AIが実際の仕事を前に進める方向への一歩でもある。
GPT-5.4系とCodexの関係。GPT-5.4系のモデルは、CodexのWeb版、デスクトップアプリ、CLI、IDE拡張といった入口を通じて、コード生成やCloud task、Computer Useなどの実行系タスクに使われる
この流れを象徴するのがComputer Useだ。名前だけ聞くと、AIがマウスを動かして画面を人間のように操作する機能を想像しがちだ。だがOpenAIの説明はもっと広い。GPT-5.4はスクリーンショットを見てクリックやキー入力を返すだけでなく、Playwrightのようなライブラリを使ってコンピューターを操作するコードを書くことにも強いとされている。Computer Useとは派手なGUIデモのことだけではなく、視覚とプログラム実行を組み合わせて作業を進める能力全体を指す。
その実行の入口として位置づけられているのがCodexだ。OpenAIはCodexを、ソフトウェア開発や実務タスクをクラウド側で進めるエージェント環境として展開しており、Web版、CLI、IDE拡張など複数の入口を用意している。ここで押さえておきたいのは、3月の刷新が会話品質の改善で終わっていないことだ。GPT-5.3 Instantで日常利用を整えながら、GPT-5.4系では思考と実行の両面を押し広げる。一連の更新を通して見ると、OpenAIがChatGPTを「答えるAI」から「仕事を前に進めるAI」へ変えようとしていることが見えてくる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

