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MSI「MAG COREFROZR AA13 WHITE」レビュー

アンダー100W TDPのCPUに最適解! MSIが数年ぶりに放つ実売3000円台の空冷クーラー「MAG COREFROZR AA13 WHITE」の実力を試す

2026年03月27日 17時30分更新

文● 石川ひさよし 編集●三宅/ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 12cm角ファンはARGB LED搭載で25mm厚。ほかのシングルタワーCPUクーラーと同様に、一旦ファンを外した状態でCPUソケットに固定する。そしてその後、クリップを用いてファンをヒートシンクに戻すといった手順だ。クリップにそこまで力をいれなくても装着できた。ここが硬いクリップだと、力をかけた時にフィンを曲げてしまうなど悲しい思いをすることがある。MAG COREFROZR AA13 WHITEのクリップはまさにちょうどいい硬さといった印象だ。

12cm角ファンはクリップで固定

ファンはARGB付きで、回転数は510~2070rpm、62.6cfm、2.36mmH2Oといったスペックだ

 ケーブルはファンの電源になるPWM 4ピン×1、ARGB LED 3ピン×1の計2本だ。今回はホワイトモデルなのでケーブルもホワイト。なお、ARGB LED 3ピンの先端はもう1つARGB LED機器をデイジーチェーン接続可能になっている。

ケーブルはPWMとARGB。ARGBは分岐あり

 バラックだがざっと組んでみた写真もご覧いただこう。コンパクトな空冷シングルタワー型なのでVRM、メモリ、ビデオカードとの干渉はなし。メモリは4スロットすべて利用可能だ。ヒートシンク付きメモリも挿す分には問題ない。ただ、メモリの高さについては一般的な高さのものがベター、高さのあるメモリについては挿す分には問題なくても風を遮ってしまう点に要注意だ。これはサイドフロー型空冷CPUクーラー全般に言えることだ。逆にCPUソケット周りの重厚感は、空冷CPUクーラーだから表現できるものと言える。

優れた冷却性能を誇る

加えて特筆すべき静音性を発揮

 いくつかベンチマークを実行した際のCPU温度推移も見てみよう。計測時の室温は22℃前後、暗騒音は32dB。使用パーツは以下のとおりだ。

検証環境
CPU Ryzen 5 9600(TDP 65W)
マザーボード MSI B850 GAMING PLUS WIFI
メモリ DDR5-5600 32GB
ビデオカード MSI GeForce RTX 5060 8G GAMING OC
ストレージ M.2 NVMe SSD 2TB
電源 1200W(80PLUS Gold)
OS Windows 11 Pro

 PCMark 10(Extended)。CPU温度は時おり60℃台に入るが、40℃台あるいは50℃前後になるシーンが多い。PCMark 10の4つのシナリオのうち、ホーム用途のEssentialsは40℃前後のシーンも多くて時おり50℃台に乗る程度。ビジネス用途のProductivityは40〜50℃を行き来するくらいで大きく温度上昇することがない。クリエイティブ用途のDigital Content CreationはGPU比率もそこそこあるためCPU温度の底は低めで、ただしCPU比率が高いところでは60℃を超えた時もある。ゲーミング(Gaming)はロードのタイミングで最大温度(66.2℃)を出しているが、GT1とGT2は55℃程度、CPU負荷が高いPhysicsとCombinedに高めの山が出て62℃前後だった。

PCMark 10(Extended)のCPU温度推移

 ファンの回転数だが、本製品は最大2,070rpm±200rpmとされているところ、センサー値としては最大1546rpmでまだ全力回転していない。そもそも1500rpmを超えたのがGamingシナリオの3つの山のみなので非常に静かだ。

 CINEBENCH 2024のMulti Coreテスト。最大温度は63.2℃とそこまで高くはない。そして一旦上昇したあとの温度変化は小さい。長時間のCPU負荷なのでグラフ形状としてはこうなるのが当然予測されるわけだが、TDPが65W程度だとCPUクーラーも全力を出し切るというわけではないようだ。ファン回転数も1600rpmまで達していない。先ほどのPCMark 10と比べれば動作音が大きめに感じるものの、音量変化が小さくうるさい感は感じにくい。

CINEBENCH 2024のCPU温度推移

 最後にファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク。序盤に最大温度が出ており64.6℃。終盤にも60℃を超えたシーンがあるがそれだけで、おおむね50℃台〜60℃未満で推移している。PCMark 10のGamingほどの温度上下はないが、ゲーミングではやはり温度変化が激しめになるということが分かるだろう。もちろんファンの回転数の変化も大きい。ベンチマーク開始後は1200〜1600rpmで、とくに終盤はやや高い1400rpmを挟んだ上下が見られた。

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークのCPU温度推移

 動作音値も紹介しておこう。まずアイドル時については33.2dBで、暗騒音の32dBからそれほど上昇していなかった。また、CINEBENCH 2024時は35.5dB、ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク時は瞬間的だが36.7dBといった値だった。後者はゲームベンチマークなのでGPUクーラー側の音量が影響している。CPUクーラーとしての動作音イメージとしては、CINEBENCH 2024の35.5dBという値のほうが適しているだろう。ただし1600rpm時のものなので、全開2070rpm時のものではない。ただ、35.5dBと言うのはゲーミングPCとしてはきわめて静かだ。構成的にゲーミングエントリー、性能的にはフルHD、中〜高画質プレイ想定で、ライトなゲームを静かなPCでといったニーズにはピッタリだろう。

動作音の測定結果

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