シャオミはスペイン・バルセロナで新製品発表会を開催。日本での発売も公表された「Xiaomi 17 Ultra」や「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」を発表したが、プレゼン後にはXiaomi 17シリーズのカメラとIoT機器などの製品に関する2つのグループインタビューが設けられた。
ついにシャオミから登場したLeitzphone
シャオミとライカの幹部がカメラ技術の詳細を語る
Xiaomi 17シリーズとLeicaとの協業に関するセッションでは、Xiaomi Senior Product Marketing ManagerのTJ Walton氏とLeica Head of Development & Engineering MobileのPablo Acevedo Noda氏が登壇し、新たな協業モデルやカメラ技術の詳細について語った。
最も注目を集めたLeitzphoneのグローバル展開について、Pablo氏は「日本において別のパートナー(シャープ)とともにデバイスを展開し、ユーザーからのフィードバックを得て多くを学んだ。グローバル市場へ飛躍するためには、より強力な技術的パートナーが必要で、シャオミの協力を得てそれを実現した」と述べ、シャオミを新たな協業先として選定した理由を説明した。
ただし、シャープとの契約についての質問に対しては「終わりではなく、コラボレーションは続く」と回答していた。
Xiaomi 17 UltraとLeitzphoneの違いについて、TJ氏は「Xiaomi 17 Ultraはモバイル撮影体験の最高峰を提供するが、Leitzphoneはプロの写真家やライカ愛好家向けに特化して調整されたデバイスである」とターゲット層の違いを明確にした。
Pablo氏もこれに同意し、「このデバイスは、カメラにおいて最高のパフォーマンスを求めるプロシューマー向け。特に背面のカメラリングによるメカニカルな触感は、写真家にとって親しみやすい感覚を提供する最も評価される要素だ」と語った。
ソフトウェアにおけるLeitzphone専用機能について、Pablo氏はライカM3/M9をイメージした写真が撮影できるエッセンシャルモードを解説。「M3モードは歴史的な重みを持たせるためにそう名づけたが、実質的にはモノクロフィルムMonopan 50のシミュレーション。M9モードは最後のCCDセンサー搭載カメラの特有の表現を模倣している」と語った。
さらに、デジタル写真の真正性を証明するコンテンツクレデンシャル機能について、「真正性はライカにとって極めて重要である。M11-Pで初めて統合したこの機能を、Leitzphoneにも搭載するのは必然だった」と語った。これに対しTJ氏も「これらの体験は、Xiaomi 17 Ultraの購入者とは異なる感情に訴えかけるものである」と補足した。
ハードウェアの進化において、メインカメラに採用されたLOFIC技術についてPablo氏は、「LOFICは光の飽和を防ぐコンデンサの容量を増やすことで、ダイナミックレンジを飛躍的に拡大する技術。今後のハイエンドスマートフォンの業界標準になるだろう」と説明した。さらに、大型のAPS-Cセンサーとの比較においても、「APS-CセンサーにはまだLOFIC技術が採用されていないため、両者の性能差は以前よりも縮まっている」との見解を示した。
連続光学ズーム機構の利点について、TJ氏は「4Kライブシネマトグラフィーといった動画撮影機能の基盤となるだけでなく、ストリートスナップなどで瞬時にフレーミングを微調整する際に極めて有効だ」と自身の使用経験を交えて語った。
メカニカルな可動部品の耐久性については、Pablo氏が「IP68の防水防塵性能を備え、過酷な破壊テストも実施しており、通常のデバイス使用において必要な耐久性はすべてクリアしている」と強調。望遠カメラはインセンサーズームを併用することで200mm相当までのズームを実現し、最短撮影距離30cmでのマクロ撮影機能も維持している。
スマホのカメラの競争はハードウェアのスペックから体験に
シャオミは引き続き原価の5%の利益上乗せの哲学を守る
スマートフォンのカメラ競争については、TJ氏は「ハードウェアのスペックだけでなく、写真のキャラクターや、デバイスを使用したときの体験そのものが重要になっている。100年の歴史を持つカメラ企業との協業によってのみ、この新しい感覚を生み出すことができる」とする。Pablo氏も「写真のキャラクターや体験を重視し、従来のスマートフォンでは不可能だったカメラ本来の体験に近づける努力を続けていく」と今後の展望を語った。
デザインの話題では、Xiaomi 17 UltraのスターレットグリーンカラーについてTJ氏が言及。「この背面パネルは5層の複合グラスファイバー素材で構成されており、特定のデザイン要素の層に微粒子を組み込むことで、独自のきらめき効果を生み出している」と製造プロセスを説明していた。
最後に、メモリ価格の高騰による製品価格への影響について質問が飛んだ。TJ氏は「業界全体が直面する課題であるが、ユーザーが支払った価格以上の価値を感じられるようにすることが最も重要である。創業時からの『ハードウェアの原価に対して5%の利益しか上乗せしない』という会社の哲学を守り、ユーザーに最高の価値を提供し続ける」と回答した。
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