週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

実は損してるかも? 海外クレカ決済の落とし穴と節約テク

2025年10月29日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

とりあえずクレジットカード払いにしとけばいっか、という時代じゃないかも

 海外旅行中の支払い方法と言えば、「クレジットカード」が一般的です。特に最近では、コンタクトレス対応の決済端末が普及していて、物理カードだけでなく、スマートフォンのApple PayやGoogleウォレットといったウォレットアプリに登録したクレジットカードでのタッチ決済も利用できるケースが多く便利です。

海外でも日本と同じようにスマートフォンのタッチで支払える

シンガポールのように、公共交通機関もクレカのタッチで乗れるところも増えた

海外事務手数料、どれくらいかかる?

 ですが、ここ最近は「クレジットカードでの海外決済」がオトクではないケースが増えてきています。というのも、海外でクレジットカード決済をした場合、支払金額に加えて「海外事務手数料」がプラスされるのですが、その利率がアップしてきているからです。

 海外事務手数料は以前からありましたが、数年前までは1%台がほとんど。ところがコロナ禍以降、2%台に値上げするカード会社が増え、昨年後半からは3.63%や3.85%など、3%台後半の海外事務手数料を課するカード会社が多くなっています。

海外事務手数料の値上げをするカード会社が続出

 3%台後半だった場合、10万円分の決済をすれば海外事務手数料は3630円~3850円と結構な金額になります。帰国してからクレジットカードの明細をみて、想定していた以上に使っていたなんてことも。

 しかもこの利率だと、両替所のレートと手数料次第では、現金を使ったほうがオトクというケースも。目安として1%台の海外事務手数料ならクレジットカードのほうがオトクですが、3%台だと両替をして現金を利用した方がオトクといった感じです。

レートと手数料によっては、現金を両替して使ったほうが、クレジットカードよりオトクなケースも

 現状では海外事務手数料はカード会社によって利率が違っているので、複数枚のクレジットカードを持っている場合は、海外事務手数料が安いカードを使った方が節約できます。

イオンカードは海外事務手数料が1.6%と探せば安いクレジットカードもあるが、改訂がある可能性は否定できない

 海外事務手数料の値上げが進んでいるなら、海外での支払いはとりあえず現金回帰するか……というわけにもいかず。キャッシュレス化の進んでいる国や地域も多く、カード決済でないと支払えないケースも多くあり、「では、現金で払います」とはいかないのが現状です。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事