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こんなの初めて! スティック型の折りたたみ脚立は幅も奥行きも短くなるぞ

●使用時・移動時の注意点

 注意したいのは、組み立て後に移動する場合。踏ざん(足を乗せる部分)を下から持ち上げると横幅方向が折りたたまれ、指を挟んでしまう危険があります。左右の支柱を持って移動するようにするのがいいでしょう。

 また、足の部分には滑り止めキャップがありますが、全体を覆うような形状ではなく、外側と底面を覆うだけのL字になっていました。これは、たたんだ支柱の間に隙間を作らず、ピッタリ閉じられるようにするためのようです。角が少し出てしまっているため、引っかけて怪我をしないよう注意したいですね。

滑り止めキャップは、2面を覆うL字型となっていました

 折りたたむ手順は、組み立ての逆にするだけ。踏ざんの中央にある黒い紐を引き上げて横幅方向をたたみ、開き止め金具を下から押してから奥行き方向をたたみます。最後に、ベルトで開かないよう固定すれば完了です。

横幅方向の折りたたみは、黒い紐部分を両方持ち上げるようにするとスムーズです

●天板がないのが大きな違い

 使用方法は、一般的な脚立と同じ。堅く平らな場所で使う極端に体を傾けないまたいで乗らない耐荷重(150Kg)を守る、あたりが基本でしょうか。注意書きを見ると「フレームの上に立たない」とあって、そういう使い方を考える人がいるのかと驚きました。

使用上の注意は脚立本体にシールで貼られているので、しっかり読みましょう

 一般的な脚立と違うのは、天板がないこと。そのため、一番上の踏ざんに乗ると、足を当てるものが支柱しかなく、少し不安定になります。また、工具や材料などを仮置きすることもできないので、不便に感じることもありそうです。

 デメリットというほどではないですが、気づかずに買うと「こんなはずじゃなかった……」と感じてしまいそうなので、注意したいところです。

上から2段目に乗ってみたところ。脛を踏ざんに当てると安定します

 家の中で使うのであれば、3段モデルの150-SNCSTL36でも十分ですが、掃除や剪定といった屋外での利用も考えているなら、もう少し高さがある方が便利。この場合は、4段モデルの「150-SNCSTL62」(直販価格1万4800円)を選ぶとよさそうです。

4段モデル

 折りたたんだ後のサイズは、横幅7cm、奥行き12cm、高さ122.5cm。高さはそれなりにありますが、横幅も奥行きもかなり小さいため、ちょっとした隙間に入ります。家具の横、ロッカーの中、ドアの裏など、ジャマにならない場所にしまっておけるのが魅力です。

倉庫のちょっとした隙間に入るため、置き場所に困りません

●「1mは一命取る」安全に作業を行うための道具として

 安全衛生管理でよくいわれる「1mは一命取る」は、仕事環境に限ったものではなく、個人が家の中で作業する場合あっても肝に銘じておきたいもの。イスで代用すればいいやと思わず、1mであっても転倒すれば命の危険があると考え、しっかりした脚立を用意するのが理想です。

 コンパクトにたため、置き場所にも困らない150-SNCSTL36は、今まで脚立の購入に踏み切れなかった人にとって、なかなか魅力的な製品といえるのではないでしょうか。

●お気に入りポイント●

・7×12×122.5cmとコンパクトになる

・組み立てが簡単で、10秒かからずに使える

・高所作業がより安全に!

■関連サイト

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この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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