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Honda「シビックRS」が「This is サイコーに楽しいHonda!」である3つの理由

2025年08月03日 12時00分更新

【TYPE-RではなくRSを選ぶ理由 その2】
Googleアシスタントで幸せいっぱい

 インテリアはレーシーなTYPE-Rと異なり、落ち着いた雰囲気。その中で赤い加飾を入れてスポーツ感を演出しています。シートは適度なホールド感があり、快適さとスポーティーさを両立させています。

 ハンドルはスムースレザーで触り心地が上々、赤いステッチもスポーツ感を与えてくれます。なのですが、N-ONE RSのステッチはオレンジ、FIT RSはイエローなので、そこは統一した方がブランディングの面でよいかなと。

 高速道路巡行に便利な車線監視機能付き前走車追従クルーズコントロールも標準搭載。マニュアル車でクルーズコントロール? しかも前走車追従? と疑問に思うでしょうが、ちゃんとギアチェンジをすれば追従してくれます。

 ASCII.jpらしくインフォテインメント周りをチェック。まずUSBがType-Cに変更され、使い勝手が大幅アップ! これは実にウレシイ改良です。

 そしてアコードに続きシビックにもGoogleアシスタントをビルトイン! 音声入力で目的地入力ができるほか、エアコンの温度設定まで変更できるのですからエライ! これはこのクルマに限ったことではないのですが、本当に最高の使い心地で、スマホを繋げる必要はありません。

Apple CarPlayを使っている様子

Android AUTOを使っている様子(しかもワイヤレス!)

 もちろん、Apple CarPlayも使えます。しかもワイヤレス接続にも対応。なのですが、こちらはワイヤレスのAndroid AUTOにも対応! それまで国内販売車でワイヤレスAndroid AUTOに対応する車種は少なかった(というより皆無に等しい)ので、Appleの方が……と思わなくもなかったのですが、ワイヤレスAndroid AUTO対応によりiPhoneでもAndroidスマホでも繋げられるようになったのは、最高の進化です。

【TYPE-RではなくRSを選ぶ理由 その3】
良い意味で古典的な乗り味

 筆者は幾度かシビックTYPE-Rの公道試乗をしたことがありますが、車両に羽根がついているためか、走っていると高い確率で、黒と白のツートンカラーの乗り物に目を付けられます。ですがRSは見た目が大人しいためか、そのような事はありませんでした(もちろんとんでもない速度で走っていたら目を付けられます)。

シビックRS

 さて「エンドユーザーからTYPE-Rでは乗り味がハードすぎる、普段使いできながらも走りが楽しいMT車を作ってほしい」という声を受けて作られたというシビックRSですが、一般道では結構突き上げが強い印象。TYPE-Rの方が乗り心地がよい気が……。というのも、TYPE-Rは電子制御式のアクティブダンパーシステムを採用しているから。乗り心地と言う点ではTYPE-Rよりハードという印象を受けました。

 排気音やメカニカルノイズなどはTYPE-Rよりは静か。それでも太くて力強いエキゾーストノートをシッカリと聴かせてくれます。気になるのは、高速道路でロードノイズが盛大に車内に聞こえてくるところ。後席の人と会話をする際は、ちょっと大きめな声で話をする必要があると思います。

 引き締まった乗り味は、速度を上げるに従い良い方向へと印象が変わります。高速道路の段差なども、硬いながらもスグに振動が収まりますし、ワインディングでの高速S字の切り返しなどは、TYPE-Rより楽しい! 良い意味で古典的スポーツセダンで、クルマを操っているという感覚はTYPE-Rよりも上回っているように感じるから不思議なものです。

 古典的スポーツセダンゆえか、ステアフィールは重ためでズッシリとした手応え。クラッチは適度な重さで、シフトレバーはショートタイプながらも、こちらも剛性感のある印象。乗り味と相まって、TYPE-Rよりも楽しいと思わせる生理的心地よさ、クルマを操る面白さがあるように感じます。

 そして1.4トンという重量ながらも、どこかライトウェイトスポーツのような身のこなしにも好感。昨今、2トン越えの電気自動車に乗ることが多かったためか「クルマは軽い方が楽しい」と、改めて思った次第です。

【まとめ】プアマンズTYPE-Rではない!
RSしかない魅力がたくさんある

 乗る前まで「RSを買うなら、追金で赤バッジ(TYPE-R)……」と思っていました。ですが乗ってみると、これが浅はかで誤りであることに気づかされました。RSはある意味においてTYPE-Rよりも手強く、操る楽しみを味わえるクルマ。ヤンチャだった人がオトナになって、それでもちょっとは運転を楽しみたい……という人にピッタリです。

 決してプアマンズTYPE-Rではなく、今サイコーに楽しいHonda! の1台と断言できそうです。やっぱりHondaは走りが楽しめないとね。

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