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PS5版「パルワールド」セーブデータ不具合「おきのどくですが……」 アーリーアクセスだったら許される?

2025年07月10日 12時15分更新

 ポケットペアは7月9日、モンスター育成オープンワールドサバイバルクラフトゲーム「Palworld / パルワールド」のPlayStation 5版において発生しているセーブデータ消失の不具合について声明を発表。すでに不具合が発生したユーザーに対して「PS5本体のメニューから『パルワールド』全セーブデータを完全に削除」するよう求めている。

 これは、PS5版において特定の操作によりセーブデータが多数蓄積されることで、PS5本体側にシステムエラーが発生し、セーブデータの破損・消失が起こる不具合のこと。

 メーカーとしては7月10日に配信されるv0.6.2アップデートにて、「セーブデータの保存件数を最大10件までに制限」「セーブシステム全体の安定性向上」という対応を実施。これで同様の原因による新たな不具合は発生しない見込みとのこと。

 ただ前述の通り、すでにエラー「CE-100022-5」または「CE-100096-6」を一度でも発生してしまったユーザーは、すでに破損しているデータが原因で同様の不具合が発生する可能性がある。そのため、全データ削除という案内になったのだという。
※セーブは端末側で保存する仕組みのため、メーカーに問い合わせても復旧は不可能

 これに対してユーザーからは「これは絶望」「エラーコードなんて覚えてない」「また初めからかぁ……」など嘆きの声。ボリュームの大きいゲームだけに、積み上げてきたものを自らの手で削除しなければならないのは、心理的負担が大きい。

エラーコードについてはPS5の「設定>システム>システムソフトウェア>エラー履歴」を見れば確認可能

 コメントでは「アーリーアクセスだから仕方ない」「早期アクセスっていうのはバグを承知で遊ぶこと」といった内容も。確かに本作はまだ正式リリースされたゲームではなく、ユーザーの声をフィードバックしながら進化していく開発途中の作品だ。

 明確なルールがあるわけではないが、一般的には正式リリース時には値上げされることが多く、アーリーアクセス版は廉価で早く遊べる代わりにそういったバグやコンテンツ不足を許容するものとなっている。

Steamの表記より

 とはいえ、PS Storeでの概要文には「定期的なアップデートをしていく予定のゲーム」としか書かれていない。「アーリーアクセス」の文化が根付いているPC(Steam)ユーザーとは違い、コンシューマーを主に遊ぶユーザーにとってアーリーアクセスは「製品版を早く遊べるもの」という認識だろう(限定版特典としても一般的)。その意識の違いでメーカーへの印象に差が生まれるのかもしれない。

PS Storeの表記より

 古来よりセーブデータ消失はゲーマーに付きまとってきた特級の悲劇。筆者の脳裏にも「おきのどくですが……」のトラウマが蘇る。十数時間でクリアできるゲームなら「もう一回やってやらぁ!」となるのだが……。

 

【ゲーム情報】

タイトル:Palworld/パルワールド
ジャンル:モンスター育成オープンワールドサバイバルクラフト
開発・販売元:ポケットペア
プラットフォーム:PlayStation 5/Xbox Series X|S/Xbox One/Xbox Game Pass/PC(Steam/Mac)
発売日:配信中(アーリーアクセス:2024年1月19日)
価格:3400円
プレイ人数:1人~32人

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