最高画質と中程度の画質で歴代xx60番台GeForceと性能比較
GeForce RTX 5060をゲーム11本でベンチマーク、「これでいい」と「VRAM 8GBはつらい」のせめぎ合い
2025年05月24日 11時00分更新
「Overwatch 2」
APIはDirectX 11、画質は「エピック」をベースにレンダースケール(RS)を100%、フレームレート上限を600fpsに設定。マップ「Eichenwalde」におけるBotマッチを観戦中のフレームレートを計測した。なお、フルHD時のVRAM平均使用量は5GB程度のため、画質を下げた検証は実施しない。
最も重いエピック設定でもRTX 5060であればフルHDで平均180fpsと好成績。RTX 4060に対し、38%高い平均フレームレートを出せている。リフレッシュレートが240Hzあたりのディスプレーなら、画質をもう1段下にするか、DLSSを併用することでフレームレートをもう少し伸ばせるだろう。
RTX 3060 12GBと比べると、フレームレートは50〜60%増。RTX 2060基準ならほぼ2倍という位置付けになる。RTX 2060の登場は6年ほど前になるが、そこからxx60番台のGeForceは2倍のパフォーマンスに成長した、という感じだろうか。
RTX 5060のTBPは150W強。RTX 3060 12GBやRTX 2060が動いていたPCであれば、電源ユニットの容量不足の心配なくRTX 5060にリプレースできるだろう。ただし、筆者としては、6年経過した電源ユニットは電力効率の点からイマドキのものに買い換えることをオススメしたいが……。
「Call of Duty (Black Ops 6)」
Call of Dutyは「Black Ops 6」を使用した。最も重い画質「極限」に設定すると、フルHD時でもVRAM使用量は平均12GBを超える。そのため、2段下げた「バランス重視」設定も追加した。フレーム生成も対応しているがあえてネイティブレンダリングのみで勝負させる。ゲーム内ベンチマーク再生時のフレームレートを計測した。
「バランス重視」設定のVRAM平均使用量はフルHD時で7GB台に収まる。4Kでも8.4GB程度だが、そこまで解像度を上げるとGPUの地力が足りなくなる。フルHDにDLSSを足す、あるいはフレーム生成も追加した上で、フルHDやWQHDがRTX 5060では妥当だろう。このゲームの場合、RTX 4060とRTX 5060の性能差はやや小さく、15%弱にとどまっている。
「極限」設定ではVRAM使用量が増えるものの、RTX 5060 Ti 16GBやRTX 3060 12GBが有利になっている様子はなく、「バランス重視」設定と似たような傾向だ。CapFrameXではVRAM 12GBに到達していると読み取れるが、現実にはそこまで使用していないようだ。
Call of Duty (Black Ops 6):ベンチマーク中におけるTotal Board Powerの平均値(左3つ。単位:W)、および10Wあたりのフレームレート(右3つ。単位:fps)。画質「バランス重視」設定の場合
Call of Duty (Black Ops 6):ベンチマーク中におけるTotal Board Powerの平均値(左3つ。単位:W)、および10Wあたりのフレームレート(右3つ。単位:fps)。画質「極限」設定の場合
Call of DutyシリーズはGeForceの最適化度が低いようだ。Overwatch 2で150W使うようなGeForceであっても、Black Ops 6だと130Wも使われない。このあたりはゲームとGPUの相性(向き・不向き)によりけりである。
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