週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

Core Ultra 9 275HX搭載、MSI「Vector 16 HX AI A2XW」シリーズをレビュー

どこでもモンハンワイルズが快適プレーできるRTX 5070 Ti搭載ゲーミングPC、高性能でも動作音が静かなのは冷却に秘密アリ

2025年05月20日 11時30分更新

文● 石川ひさよし 編集●三宅/ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 この記事を書いているのがちょうどGW明け。出先でふいにPCゲームがしたくなったなんて経験はないだろうか。それを叶えるのがゲーミングノートPCだ。ゲーミングノートPCは今、RTX 50シリーズがノートPC向けにも登場したことで、パフォーマンスがまた一弾と飛躍して注目を集めている。ゲーミングノートPCもフルHD以上でAAAタイトルを楽しみたいとなるとけっこう高価だが、今回はその中でも比較的検討しやすい30万円台半ばのモデルを紹介しよう。MSIのVector 16 HX AI A2XWシリーズ「Vector-16-HX-AI-A2XWHG-0853JP」だ。

MSI「Vector-16-HX-AI-A2XWHG-0853JP」 実売価格は36万3800円前後(原稿執筆時)

RTX 5070 Tiを搭載した最新16型ゲーミングノートPC

 現在、MSIのGeFoce RTX 50シリーズ搭載ゲーミングノートPCはTitan 18、Raider 18、Vector 16、Stealth 16。この4シリーズはパネルサイズ×搭載するCPUの組み合わせで構成されている。Vector 16は16型パネル×Intel Core Ultraシリーズ2、Core Ultra 9 275HX採用モデルだ。

サイズは357×284×28.55mmなので、イメージ的には15.6型クラスを若干奥行き方向に延長したサイズ感

 Core Ultraシリーズ2にはコードネームArrow Lake系とLunar Lake系があり、Core Ultra 9 275HXはArrow Lake系だ。Arrow Lake系はコア数重視でゲーミング向き、Lunar Lakeはコア数控えめだがGPUやNPUが高性能のモバイル向きといったキャラクターになる。Core Ultra 9 275HXはPコア8基、Eコア16基で計24コア/24スレッド対応。ターボブースト時の最大クロックも5.4GHzと高い。

CPUはArrow Lake系のCore Ultra 9 275HXを搭載している

 Vector 16 HX AI A2XWシリーズが採用しているGPUはGeForce RTX 5080 Laptop GPUまたはGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUだ。つまりRTX 50シリーズとしてはミドル〜ハイエンドに相当する。ここで紹介する「Vector-16-HX-AI-A2XWHG-0853JP」はGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUを採用している。Vector 16 HX AI A2XWシリーズは3つのモデルがラインナップされており、最上位モデルがGeForce RTX 5080  Laptop GPU(16GB)を採用、中位モデルからGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU(12GB)と切り換わる。

GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU。DLSS 4に対応し、GDDR7メモリを12GB搭載している

 ラインナップの話をしたので価格も比較してみよう。最上位モデルが40万円台半ば、中位モデルが40万円台前半で、「Vector-16-HX-AI-A2XWHG-0853JP」になると30万円台半ばといった具合だ。「Vector-16-HX-AI-A2XWHG-0853JP」はシリーズ中では比較的手が届きやすいことが分かるだろう。

 ターゲットとなる解像度はおよそパネル解像度とイコールと考えてよい。Vector 16 HX AI A2XWシリーズは2560×1600ドット(WQXGA)だ。16:9から16:10アスペクト比へ回帰は昨今のトレンド。フルHDのひとつ上の解像度クラスでゲーム世界を楽しめる。また、パネルのリフレッシュレートは240Hzだ。eスポーツタイトルは120fpsや240fpsといったところがターゲットになる。

16型ディスプレイは解像度2560×1600ドット

角度を変えても色味の変化は少なく発色もよい

上部ベゼルに207万画素Webカメラを搭載。顔認証対応&プライバシーシャッター付き

リフレッシュレートは240Hz

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう