最安常連のPalit製品で、値下がりしたGeForce RTX 5070のパフォーマンスを再確認

2025年04月19日 13時00分更新

MFGオーバーライド＆Smooth Motionも注目

　GeForce RTX 5000シリーズは「NVIDIA App」から、DLSS MFGへのオーバーライドや、ドライバー側でフレーム生成を効かせられる「Smooth Motion」を使うこともできる。当然ながら「GeForce RTX 5070 GamingPro OC」でも活用できる。

　ちょっと前のタイトルや、続編などが近々に発売されるタイトルを使って、その実力を確かめていこう。GPU負荷の軽い旧タイトルなので、解像度は4Kの3840×2160ドットでフレームレートをチェックした。

　まず試したのは、昨年発売された「SILENT HILL 2」でDLSS MFGオーバーライドを試していこう。同タイトルは、DLSSやフレーム生成（FG）に対応しているが、重量級ゲームタイトルだけにMFGオーバーライドへの対応はかなりうれしい。

「SILENT HILL 2」は、「DLSS オーバーライド - フレーム生成」から「3×」「4×」にオーバーライドできる

　グラフィックス設定はプリセットで「最高」を選択し、レイトレーシングを「オン」に設定した。そのほかアップスケーリング（スーパーサンプリング）は、「なし」とDLSS（品質は「クオリティ」）を選び、フレーム生成はオフならびにオン。「DLSS オーバーライド - フレーム生成」の「4×」を試した。フレームレートは霧立ち込める街を一定ルート移動した際を「CapFrameX Ver1.7.5 Beta」で記録している。

　アップスケーリング、フレーム生成がない状態だと、avgがギリギリ30fps台とプレイには、ちょっと厳しいフレームレートだ。DLSSをクオリティに設定したうえ、フレーム生成（FG 2x）を効かせても、残念ながらmin（1％ Low）は60fpsに届かなかったが、4×にオーバーライドすることでフレームレートは、4Kで快適にプレイできるようになった。

フレームレート爆上げのSmooth Motion

　続いては、AMDの「AFMF（AMD Fluid Motion Frames）」のNVIDIA版となるSmooth Motionを試していこう。ひとつ目のゲームタイトルは、「ELDEN RING」だ。5月30日には同タイトルの名を冠する3人協力型サバイバルアクション「ELDEN RING NIGHTREIGN」も発売される。

　これから4Kで「ELDEN RING」本編＋DLCを楽しむのもおすすめだし、「ELDEN RING NIGHTREIGN」に備えるのも良いだろう。

Smooth Motionは安定面で不安はあるが、AFMFのようにドライバーでフレーム生成を使えるのは便利だ

　グラフィックス設定とレイトレーシングはともに「最高」を選び、NVIDIA Appで「スムーズモーション」を「オン」に設定した。フレームレートは一定ルートを移動した際を「CapFrameX Ver1.7.5 Beta」で記録している。

　2024年に有料DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」が配信されたが、フレーム生成やアップスケーリングには対応していない。そのため最高のグラフィックスとレイトレーシングの設定では、4Kゲーミングを楽しむのは、GeForce RTX 5070 GamingPro OCでも厳しい。

　レイトレーシングをオフにすれば、「ELDEN RING」の上限フレームレートとなる60fpsを維持したプレイはできるのだが、Smooth Motionを活用することで最高のグラフィックスで、4Kゲーミングを楽しめるフレームレートに伸びている。実際に　Smooth Motionを効かせて、30分ほどフィールド移動や戦闘をしたがプレイ感は良好だった。

　なお、「ELDEN RING」は60fpsが上限になるが、Smooth Motionを有効にすると「CapFrameX Ver1.7.5 Beta」で60fps以上を記録している。