週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

Claudeが搭載したWeb検索機能を早速使ってみた! 近日中に無料プランでも使えるように

2025年03月26日 16時00分更新

競合より後発となったが「Claude」がWeb検索機能を追加

 2025年3月21日、Anthropicは生成AI「Claude」にWeb検索機能を追加した。これまで、ChatGPTやGeminiがWeb検索機能を搭載したり、PerplexityやFeloといった検索特化型生成AIサービスが台頭したりといった状況で、Claudeはリアルタイム検索には食指を伸ばさなかった。アーティファクトや高度なコード生成能力など、差別化する戦略かと思いきや、ここにきて突然のリリースだ。

 Claude 3.7 Sonnetのナレッジカットオフ日は2024年10月末なので、これ以降の情報は持っていない。Web検索を併用すれば、リアルタイムの情報を取得して回答に組み込むことができるようになる。

 今のところ、Web検索機能は米国内の有料ユーザー向けにプレビュー版として提供されている。無料プランのユーザーや他国への対応は近日中に拡大される予定。筆者の環境からVPNでアメリカに接続すると、日本語画面でも動作した。早速使い倒してみたので、レビューをご紹介したい。

ソースが別タブで開くので、ファクトチェックも簡単

Web検索機能を有効にする

 まずは、Web検索機能を設定画面から有効にする必要がある。「機能プレビュー」のところに「Web search」という項目が出るので、スイッチをオンにする。

ClaudeにClaudeのWeb検索機能について聞いても知識がない。

設定の「機能プレビュー」→「Web search」をオンにする。

 他のサービスと異なり、メイン画面にはWeb検索ボタンがない。とりあえず、もう一度同じくClaudeのWeb機能について聞いてみよう。Web検索機能がリリースされて数日は、「現時点では私の知識に●●の情報はありません。最新の情報をお調べしましょうか?」と出てきて、「はい」と答えると検索するという動作だった。

 しかし、3月25日頃からプロンプトを自分で判断し、内容によっては直接検索して回答してくれるようになった。面倒な手間だったのでありがたいのだが、この短期間でブラッシュアップして来るのがすごい。

プロンプトの入力画面。Web検索ボタンなどはない

以前はこのように、検索するかどうか聞いてきた

 「Claudeの最新ウェブ検索機能について知りたい」と入力したところ、10個のウェブサイトを検索し、取りまとめてくれた。公式サイトも含めて、きちんとした情報のあるサイトを網羅していた。英語のサイトが多いが、これは日本に対応する時には調整されるだろう。

最新情報を検索し、出力してくれた

出力上部にあるリンクから参照元にアクセスできる

日本のウェブサイトの検索もできる

 現段階でも日本のウェブサイトも検索できる。たとえば、筆者の名前を検索すると、ウェブのプロフィールなどを検索し、まとめてくれた。また、質問内容によっては、今知っているナレッジから回答し、追加で検索するかどうか聞いてくれることもある。

 ナレッジカットオフというAIにつきものの弱点をカバーしてくれるWeb検索はありがたい。プレビュー版ということもあり、今評価しても仕方がないのだが、検索するサイト数や網羅性はまだPerplexityなどの特化型AIには及ばないように感じる。ただし、ChatGPTのWeb検索機能くらいのクオリティは十分に出ているので、今後のブラッシュアップが楽しみ。

 近いうちに、日本でも普通に使えるようになるだろう。また、将来は無料ユーザーにも開放するというのだから太っ腹だ。今は検索特化型AIで調べた情報をClaudeにコピペして処理しているが、その手間から解放されることになるのかもしれない。

現時点でも日本語サイトを検索できる

ASCII.JPについて質問したところ、検索するかどうか聞かれた

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

S