公称値通りの圧倒的パフォーマンスを発揮
定番のストレージベンチマークを使って、9100 PROの転送速度を確認しよう。システムドライブには前々世代の「980 PRO 2TB」を使用し、9100 PROや比較用に用意した990 PROには、データを書き込んでいない状態で行なった。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | AMD「Ryzen 7 9700X」 (8コア/16スレッド、最大5.5GHz) |
CPUクーラー | CORSAIR「NAUTILUS 360 RS ARGB White」 (簡易水冷、360mmラジエーター) |
マザーボード | GIGABYTE「X870 AORUS ELITE WIFI7 ICE」 (AMD X870、ATX) |
メモリー | ARK「ARD5-U32G88HB-56B-D DDR5-5600 16GB×2」 (16GB×2、DDR5-5600) |
ビデオカード | INNO3D「INNO3D GeForce RTX 5080 X3 OC」 (GeForce RTX 5080、16GB GDDR7) |
ストレージ | Samsung「980 PRO 2TB」(2TB M.2 SSD、PCIe4.0×4) Samsung「990 PRO 2TB」(2TB M.2 SSD、PCIe4.0×4) Samsung「9100 PRO 4TB」(4TB M.2 SSD、NVMe PCIe5.0×4) Samsung「9100 PRO ヒートシンクモデル 4TB」(4TB M.2 SSD、PCIe5.0×4) |
電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX V PLATINUM PRO 1000W WHITE」 (1000W、80PLUS PLATINUM) |
OS | Microsoft「Windows 11 Home」(24H2) |
まずは「CrystalDiskMark 8.0.6」を使って、その実力を測ってみた。計測モード「デフォルト」に加え、「NVMe SSD」で実行したほか、データサイズでの違いを確認するため、1GiBと64GiBでも計測した。
公称通りだが、連続読み出し14753MB/秒、書き込み13448MB/秒という圧巻の転送速度を叩き出している。データサイズ64GiB実行時も、1GiBと変わらない読み出し、書き込み速度を発揮している。
当然、連続読み出し、書き込み速度はPCIe4.0×4インターフェースの「990 PRO 4TB」の2倍近くとなっている。ここではわかりやすく、NVMeモード、1GiBで実行した990 PROとの結果をグラフでまとめている。
ランダム「RND4K Q1T1」は、990 PROの後塵を拝しているが、連続(SEQ1M/SEQ128K)は圧倒的差をつけ、ランダム(RND4K Q32T16)も、読み出しで約650MB/秒、書き出しで約325MB/秒向上している。
続いて最大連続読み出し、書き込み速度を確認できる「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」も実行してみた。
結果は読み出しで最大13.75GB/秒、書き込みが最大12.53GB/秒を発揮している。全体では128KBから10GB/秒を超えており、読み出しは2MBから13GB/秒台、書き込みは256KBから12GB/秒台に達している。安定して10GB秒/台の転送速度を発揮だ。
ヒートシンク装着モデルも同性能を発揮
ヒートシンクを装着した4TBモデルも、同様にベンチマークを実行してみた。仕様はヒートシンク非装着モデルと同じなので、連続読み出し、書き込み速度は公称値通りのパフォーマンスを発揮している。
PCIe5.0×4対応M.2拡張スロットを装備したモデルは少ないが、ヒートシンクを装着した9100 PROは、MINISFORUMや、GMKtecといったコンパクトPC(ベアボーン)への搭載にいいかもしれない。
また、ヒートシンク装着モデルはPlayStation 5のSSD要件を満たしているが、PlayStation 5の拡張ストレージスロットは、PCIe4.0×4までの対応になるため、9100 PROの性能を最大限
に引き出すことはできない。PlayStationは次世代モデル(PlayStation 6?)に期待だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう