AIと6軸ジンバルで動画撮影が無敵レベル! ASUS「Zenfone 12 Ultra」の実力に迫る
2025年02月22日 12時00分更新
前モデルからの進化点は
高性能なAI機能
Zenfone 12 Ultraの前モデルからの大きな進化はAI機能だ。LLMにはASUSの子会社が開発した独自モデルも導入されているとのこと。
Zenfone 12 Ultraに搭載されたAI機能は前モデルより増えており、特にカメラ関連の機能が増えた。たとえば以下の機能だ。一部のアプリがAIでクラウドを利用する場合、1日あたり「クオーター」として利用量が制限される。現時点ではこのクラウドAIは無料で利用できるが、将来は有料化も検討されているとのことだ。
- AIトラッキング:ビデオ撮影中、動く被写体を中心に追いかけて撮影
- AIポートレートビデオ:シネマティックなボケ動画を撮影
- AIアンブラー:ボケた写真をシャープにする
- AI翻訳:音声の文字おこしと翻訳。複数人の会話は話者を識別
- AI記事要約:ブラウザのテキストの要約
- AI通話翻訳:電話やメッセージ通話アプリをリアルタイム翻訳
AI記事翻訳を試してみた。ブラウザーで記事を表示し、共有から「AI記事の要約」を選ぶ。画面をスクロールしなくとも記事全体から見やすい分量に要約をするのだが、日本語の要約も問題なかった。長文の記事を読むときに便利な機能だ。
AI翻訳も日本語が利用できる。音声レコーダーアプリを使い、言語を選んで音声を録音。数秒で文字おこしされたが、ミスもほとんどない。外国語の場合は翻訳にも対応する。
カメラのAIアンブラーも使ってみた。撮影した写真をAI編集モードにして「AIピンボケ」を選ぶと写真を解析してくれる。あとはスライドバーで調節すればよい。
実際の結果がこちらだ。作例があまり明確ではないが、撮影した「ROG Ally」のジョイスティック部分、背景などのボケが気持ちシャープになっているだろうか。風景や人物撮影をすればより効果が見えそうだ。
動画撮影に強いジンバルカメラが魅力
カメラに関しては作例を撮る時間がなかったため、簡単に紹介する。動画撮影に向いた6軸ジンバルはかなり強力で、向上したHyperSteady電子手ブレ補正アルゴリズムとの組み合わせにより、Zenfone 11 Ultra比で66%、安定した動画撮影ができる。Zenfone 12 Ultraを手に持ち上下左右に本体を動かしながら動画撮影画面を見ると、プレビュー画面がブレていないことを実際に体験できる。
以下は簡単な作例だ。今後日本でZenfone 12 Ultraが発売されたときに、カメラ性能を改めてレビューしたい。
【まとめ】最新トレンドを追いかけた強力なAIスマホ
Zenfone 12 Ultraは2025年に登場するハイエンドモデルとして、他社製品と遜色ない性能に仕上げられており、ハードウェアに関しては見劣りする部分はない。特に動画撮影に関しては他社よりもブレの少ない映像を撮ることが可能であり、ショート動画やVlogなどを撮影する人に最適だ。
ソフトウェア面ではAI機能が大幅に強化されたので、生活アシスタントとしてもしっかりと活用できる。日本への導入を心待ちにしよう。
ASUS「Zenfone 12 Ultra」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.78型有機EL (20:9)144Hz対応 |
画面解像度 | 1080×2400ドット |
サイズ | 約77×163.8×8.9mm |
重量 | 約220g |
CPU | Snapdragon 8 Elite |
内蔵メモリー | 最大16GB |
内蔵ストレージ | 最大512GB |
カメラ画素数 | 約5000万画素 +約1300万画素(超広角) +約3200万画素(光学3倍) イン:約3200万画素 |
バッテリー容量 | 5500mAh(65W対応) |
SIM形状 | nanoSIM×2(eSIM対応) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | ○ |
カラバリ | Ebony Black、Sakura White、Sage Green |
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