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G-Master Spear Mini B850Aをレビュー

Ryzen 7 9800X3Dを選択できるめちゃコンパクトなゲーミングPC、FF14なら4K、黒神話ならWQHDでも快適

重量級の「黒神話:悟空」はWQHDが無難

 では、さらに動作の重たいゲームならどうなのか? 例えば、美麗なグラフィックと爽快なアクションが魅力のアクションRPG「黒神話:悟空」。そのベンチマークソフト「黒神話:悟空 ベンチマークツール」も試してみた。

 まずはWQHDで小手調べ。画質はプリセットの「最高」、フルレイトレーシングを「超高」、DLSSのサンプリング解像度を「80」と高めに設定した場合を見てみよう。

Ryzen 7 9800X3Dを選択できるめちゃコンパクトなゲーミングPC FF14なら4K、黒神話ならWQHDでも快適

黒神話:悟空 ベンチマークツール(WQHD、画質プリセット:最高、フルレイトレーシング:超高、DLSSのサンプリング解像度:80)の結果

 かなり高めの画質設定にしたつもりだが、平均フレームレートは114fps。95パーセンタイルでも99fpsと余裕の結果だった。WQHDであれば、どんな画質であっても快適に遊べそうだ。しかし、この画質設定のまま4Kで試してみたところ、平均フレームレートは37fps。95パーセンタイルで33fpsとかなり低くなってしまった。

 DLSSのサンプリング解像度を「50」に引き下げても、平均フレームレートは56fps、95パーセンタイルで50fpsと、かなり惜しいところまではいくものの、快適指標の60fpsに届かなかった。さらにサンプリング解像度を下げたいところだが、これ以上は細部の荒れが懸念されるため、今度は画質設定をプリセットの「高」、フルレイトレーシングを「中」に引き下げてみた。

Ryzen 7 9800X3Dを選択できるめちゃコンパクトなゲーミングPC FF14なら4K、黒神話ならWQHDでも快適

黒神話:悟空 ベンチマークツール(4K、画質プリセット:高、フルレイトレーシング:中、DLSSのサンプリング解像度:50)の結果

 結果は平均フレームレートが79fps、95パーセンタイルが72fpsと、どちらも60fps超え。ようやく快適に遊べるだろうというレベルになってくれた。画質をある程度犠牲にすれば4Kでも遊べるが、WQHDで遊ぶほうが満足度は高そうだ。重量級のタイトルでは、4KよりもWQHDでプレイしたほうがいいかもしれない。

まとめ:デザインもサイズ感も性能も満足いくミニタワーゲーミングPC

 コンパクトなゲーミングPCというと、クーラーも小型なものになりやすく、熱による性能低下といったトラブルが起きやすい。そのため、かなりおとなしめのBTOメニューしか選べないというPCは少なくない。性能とサイズはトレードオフの関係にある場合が大半だ。

 その点、G-Master Spear Mini B850Aは、デザインも含めてPCケースのチョイスが絶妙なので、カスタムできるCPUやビデオカードが多めだ。人気かつ品薄のRyzen 7 9800X3Dが選べ、高負荷時でも70度台で安定運用できる点もいい。ビデオカードはGeForceのほか、RadeonやArcも選択できる。

 もちろん、試用機材においてはCPUクーラー(NH-D15 G2)の恩恵も大きい。そういった意味でもサイコムのBTOメニューの幅広さはありがたいところ。そのデザイン性の高さもさることながら、ミドルタワーと同レベルの性能を容積26.3Lのミニタワーにぎゅっと詰まった、秀逸なBTOパソコンと言える。

Ryzen 7 9800X3Dを選択できるめちゃコンパクトなゲーミングPC FF14なら4K、黒神話ならWQHDでも快適

通信機能は2.5GbEの有線LANとWi-Fi 6Eの無線LANをサポート。そういう意味でも設置自由度の高い1台だ

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