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MSIの次世代「Prestige 16 AI Evo」をレビュー

Arc 140Tを内蔵するCore Ultra 9 285H搭載ノートPCの性能を検証、モンハンワイルズ・FF14・スト6は遊べるの?

2025年02月10日 23時00分更新

AIの推論性能も悪くない

 最後は、近年重要になってきたAIの推論性能で締めようと思います。UL Procyonの「AI Computer Vision Benchmark」と、「AI Text Generation Benchmark」の2種類を試しました。まずは、AI Computer Vision Benchmarkをテスト。

Arc 140Tを内蔵するCore Ultra 9 285H搭載ノートPCの性能を検証、モンハンワイルズ・FF14・スト6は遊べるの?

UL Procyon:AI Computer Vision Benchmark(OpenVINO、Float32)の総合スコアー

Arc 140Tを内蔵するCore Ultra 9 285H搭載ノートPCの性能を検証、モンハンワイルズ・FF14・スト6は遊べるの?

UL Procyon:AI Computer Vision Benchmark(OpenVINO、Float16)の総合スコアー

 GPUが強いことは当然として、Float16ではNPUがCPUを上回った点が興味深いです。Arrow Lake-HのNPU(Intel AI Boost)は13TOPSで、Lunar Lakeの47TOPSと比べちゃえば見劣りしますが、専門家としての仕事はきっちりこなすようです。

Arc 140Tを内蔵するCore Ultra 9 285H搭載ノートPCの性能を検証、モンハンワイルズ・FF14・スト6は遊べるの?

UL Procyon:AI Text Generation Benchmark(OpenVINO)のスコアー

 AI Text Generation Benchmarkでは、LLMを用いた文章生成能力を比較。こちらはGPU(Arc 140T)を用いるテストですが、電源設定の差が顕著に出ました。いずれもdGPUに比べると控えめな成績ですが、パラメーター数が多いモデルでも普通に推論できている点がいいですね。

まとめ:節約志向のライトゲーマーならアリかも

 以上で、Core Ultra 9 285Hを搭載するPrestige 16 AI Evoのレビューは終了です。Arc 140TはiGPUのわりにゲーミング性能が高く、画質にこだわらなければ、ファイナルファンタジーXIVやストリートファイター6なら普通にプレイできそうでした。

 AI方面でも頑張っている印象で、「AI PC」をうたうだけの性能はあり、次世代ノートPC然とした輝きを見ました。もちろん、一般的なノートPCとしての性能も高水準で、まさにCES 2025でインテルが掲げた「優れたAI PCは優れたPCから始める」を地で行くものでした。

 Arrow Lake-H搭載ノートPCは、2025年第1四半期初頭から登場する見込み。dGPUを積んだノートPCよりも安いモデルで、そこそこゲーミングを楽しみたいって人なら、選択肢の1つとして検討してもいいかもしれません。

Arc 140Tを内蔵するCore Ultra 9 285H搭載ノートPCの性能を検証、モンハンワイルズ・FF14・スト6は遊べるの?

Prestige 16 AI EvoのACアダプター(100W)は、実測で約74(W)×74(D)×28(H)mmと小さめ。dGPU搭載ノートPCだとなかなかはこうはいきませんよね

Arc 140Tを内蔵するCore Ultra 9 285H搭載ノートPCの性能を検証、モンハンワイルズ・FF14・スト6は遊べるの?

背面インターフェースはHDMI、USB Type-A、Thunderbolt 4×2

Arc 140Tを内蔵するCore Ultra 9 285H搭載ノートPCの性能を検証、モンハンワイルズ・FF14・スト6は遊べるの?

右側インターフェースはオーディオコンボジャック、SDカードスロット、有線LAN

Arc 140Tを内蔵するCore Ultra 9 285H搭載ノートPCの性能を検証、モンハンワイルズ・FF14・スト6は遊べるの?

パームレストの角にはロゴシール

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