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Arc 140Tを内蔵するCore Ultra 9 285H搭載ノートPCの性能を検証、モンハンワイルズ・FF14・スト6は遊べるの?
2025年02月10日 23時00分更新
モンスターハンターワイルズは遊べるの?
ここからは実際のゲームをベースにした、ベンチマークソフトの実行結果をご紹介しましょう。まずは話題の「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」(以下、MWHベンチ)から。
まずはディスプレー解像度(2560×1600ドット)、「ボーダーレスウィンドウ」、グラフィックプリセットは「ウルトラ」、アップスケーリングはフレーム生成が「ON」にできる「AMD FSR」でトライ。
フレーム生成が効いているとはいえ、平均19.98fpsではさすがにカクツキが気になって遊べません。上記は「Balanced」設定ですが、ここまでキツイと電源設定を変えたところでどうしようもないです。
というわけで、方針を「なんとか遊べるラインを探る」に変更。解像度を1280×800ドット、グラフィックプリセットは「最低」まで引き下げて、もうひと狩り。
描画領域が4分の1になったぶん、フレームレートは平均43.97fpsに倍増。とはいえ、評価は「設定変更を推奨します」とのこと。描画もかなりマシになったとはいえ、カクツキはいなめません。そこで、電源設定を上げてみました。
それでも平均フレームレートは60fpsに遠く届かず……。このベンチマークソフトは、実際のゲームよりも軽めという評判なので、もっと厳しい環境が予想されます。やはりMWHを快適に遊ぶには、しっかりdGPUが強いゲーミングPCが必要になるって話ですな。
余談ですが、こちらはアップスケーラーで「XeSS」も選べましたが、フレーム生成には対応しておりませんでした。これが将来的に、XeSS 2のフレーム生成機能「XeSS FG」に対応するのかいなか。気になるところ。
FF14ベンチは「快適」まで引っ張れる
もっと軽めのゲームということで、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、FF14ベンチ)も試してみました。
解像度は2560×1600ドットに1920×1200ドット、プリセットは高品質(ノートPC)と標準品質(ノートPC)。いずれもフルスクリーン、アップスケーラーはFSR、3Dグラフィックス解像度スケールは「100」(すなわちアップスケールしない)としました。
スコアーに差はあれど、評価は高品質(ノートPC)でも標準品質(ノートPC)でも、「やや快適」どまり。最小・平均フレームレートはBest Performace時で前者が約31fps・44.3fps、後者が約33fps・45.4fpsでした。
1920×1200ドットでは「快適」までアップ。最小・平均フレームレートはBest Performace時で前者が約41fps・61.5fps、後者が約45fps・63.4fps。欲を言えば、最小でも60fpsを超えてほしいところですが、“遊べるレベル”とは言える性能です。
ちなみに、3Dグラフィックス解像度スケールをいじって、アップスケーリングすればフレームレートは伸びます。でも、いじりすぎるとだいぶ画質がもっさりするので、「90」ぐらいでとめておいたほうがいいかもしれません(このベンチマークだけの特徴かもしれませんが……)。
ストリートファイター6も低画質なら遊べる
もっと負荷が軽めのタイトルならどうか? というわけで、「STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール」(以下、スト6ベンチ)で各プリセットを回して、快適に遊べるラインを探りました。
下から2番目のプリセット「LOW」で、快適プレイの目安である全スコアー「100」を達成。なお、「NORMAL」では電源設定を上げてもTOTAL SCOREは「70」どまりで、平均フレームレートはいずれも60fpsに届きませんでした。
格闘ゲームはそこまでフレームレートを要求しないゲームですが、さすがに最新タイトルになると普通のCPUでは遊べません。そこのところ、Core Ultra 9 285Hなら低画質ではありますが、普通にプレイできる点はいいですね。
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