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MSI「MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI」レビュー

AMD RyzenでゲーミングPC自作するのに「ちょうどよい」チップセット、性能、拡張性、価格のB850マザーボードとは

2025年02月06日 08時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●三宅/ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 AMD AM5も第2世代となってそろそろAM4は卒業……現在、ミドルレンジ以上ではこの傾向が高まっている。先行していたハイエンド向けAMD X870に続き、ミドルレンジ向けB850チップセットも発表されたこのタイミング。今回はAMD B850チップセットマザーボードのゲーミングメインストリーム注目株「MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI」を紹介しよう。

MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI 実売価格は4万6000円前後

スペック&デザインともによし。ミドルレンジのTOMAHAWKにAMD B850モデルが登場

 ATXフォームファクタのMAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI。デザインはほぼAMD X870の「MAG X870 TOMAHAWK WIFI」と同じになる。スロットレイアウト(形状)まで同じなのでもはや間違い探しレベル……だが違いをいくつか挙げていこう。基板上のチップ等の違いを除けば、最下段M.2ヒートシンクの大きさ、ファン用端子の配置、ARGB端子の配置、EZ DIGI-DEBUG LEDがない……などだ。パッと見で見分けられたらマニア確定だ。下位チップセットモデルだが上位チップセットモデルと見分けがつかないレベルと思えばよい。

ゲーミングPCの鉄板、ブラックのPCケースに収めた時に直線を多用したヒートシンクが映え、ライムイエローがいいアクセントになる現行世代TOMAHAWK

 メモリスロットは4本、拡張スロットは3本でいずれもx16形状だ。PCIe世代とレーンは上から順に5.0 x16、3.0 x1、4.0 x4。ただしAMD B850チップセットという点でマルチGPUは非サポートになる。また、M.2スロットは4基あり、ストレージの拡張性も十分だ。世代とレーン数は5.0 x4、5.0 x4、4.0 x2、4.0 x4となる。3つ目の4.0 x2スロットは3番目拡張スロットと一部帯域を共有する格好なのが唯一の注意点。

拡張スロットやM.2スロットの本数、PCIe世代とレーン数は上位「MAG X870 TOMAHAWK WIFI」と同じ。ただしマルチGPUは非サポート

拡張スロットからの電力供給を補助するためのPCI Express補助電源入力端子

 チップセット仕様としてAMD X870はUSB4を標準搭載とした一方、AMD B850にはその縛りがない。MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFIも追加搭載はせずの方向性だ。そのため最速のUSBはフロント用20Gbpsになる。USB SSDの普及を見てもUSB4(40Gbps)についてはまだハイエンドユーザー向けという印象がまだ強い。多くのメインストリームユーザーにとって20Gbpsは将来使うだろう備えとして、今はまだ10Gbpsが本命という状況ではないだろうか。帯域を使うUSB4がない代わりに、増やされているのがUSB 10Gbps。ここは重宝するだろう。

フロント用にはUSB 20Gbpsを搭載。横にはSerial ATA×4、その先にはUSB 5Gbps用のピンヘッダーがある

 USB4がないという点で、映像出力はHDMI×1系統のみとなる。ゲーミングユーザーへの影響は小さいが、統合GPU機能を使うというユーザーはここが注意点だ。ネットワークは有線が5GbE、無線がWi-Fi 7(Bluetooth 5.4機能も統合)。

バックパネルの端子も豊富。ただし映像出力がHDMI×1系統のみ、USB4は非搭載といった点は上位チップモデルとの違い

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