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ビジネス・クリエイター向けCopilot+ PC、MSI「Prestige 13 AI+ Evo A2VM」レビュー

1kg切って14時間駆動でCore Ultraシリーズ2搭載で良コスパ、AIに強いノートPCを見つけた

2025年02月05日 12時30分更新

文● 飯島範久 編集●三宅/ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 ゲーミング性能をチェックすべく「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク Ver. 1.1」を実行。グラフィックの設定を「高品質(ノートPC)」とし、1920×1080ドットの解像度でフルスクリーン表示にして計測している。結果は、スコアが6560と「やや快適」の判定だったが、画質や解像度を調整することで、ちゃんと楽しめるレベルになるだろう。内蔵GPUでここまで動作すれば、ゲーマーでない限り十分ではと思える。

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク Ver. 1.1のスコア

 最後に、AI処理をするNPUの能力を計測する「Procyon AI Computer Vision Benchmark」を使用。「AI Image Generation Benchmark - Stable Diffusion 1.5(INT8)」と「AI Computer Vision - Intel OpenVINO(Float16)」でNPUを利用するテストを実行。結果は、前者がNPU使用時で2579、GPU使用時で2299。後者は、NPUが882、GPUが813、CPUが63となった。こうしたことから、NPUがもっともAI処理に長けており、プロセッサーの温度も低く抑えられていることから、NPUはAIの処理能力が高く消費電力も抑えられていることがうかがえる。

「AI Image Generation Benchmark - Stable Diffusion 1.5(INT8)」のベンチマークスコア

「AI Computer Vision - Intel OpenVINO(Float16)」のベンチマークスコア

WindowsのスタジオエフェクトはNPUを利用して、背景をぼかしたり視線を補正したりしている

高性能NPUを先取りしてライフスタイルを変革

Adobe「Lightroom Classic CC」で写真の現像をしてみたが、発色がいいので調整がしやすい。13.3インチながらQWXGA+解像度なので、表示スケールを調整すれば作業領域は広がる

 AI処理をローカルで行なうアプリは、まだまだ少ないのが現状だが、今後さまざまなジャンルのアプリが登場することがマイクロソフトやサードパーティーから発表されている。Copilot+ PC自体も搭載される予定の機能がまだ充実してはおらず、これからではあるものの、高性能NPUを搭載したモデルを今から購入しておくことで、アプリが利用できるようになったときに即作業効率アップにつながることが期待できる。

Copilot+ PCを象徴するCopilotキー。これからはWindowsキーではなくCopilotキーから始まる

 CPUの性能自体は高く、ビジネスでもクリエイティブな作業にも余裕で対応できるだけでなく、AI処理機能は消費電力を抑えることにも役立っている。低消費電力なNPUで処理することでCPUの負荷を減らす効果もあり、モバイルワークにはメリットが高い。

 実売価格は25万円前後と、OLEDパネルを採用し、最新のハイエンドCPUを搭載していて、この価格ならコスパに優れていると言っても過言ではない。画面が見やすく作業領域も確保されているので、ビジネスでもクリエイティブでも作業しやすいはず。薄軽AIモバイルPCが、これからのライフスタイルを変えていくことは間違いない。

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