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NVIDIAがRTX 5070とRTX 4090は同性能と主張する理由はここにある

RTX 50シリーズのDLSS 4でフレームレートが爆増!? マルチフレーム生成と従来DLSSの強化を解説

2025年01月21日 10時00分更新

強化されたDLSS FG/SR/RRの実効例

RTX 50シリーズのDLSS 4でフレームレートが爆増!? マルチフレーム生成と従来DLSSの強化を解説

「Horizon Forbidden West」におけるDLSS SRの実行例。キャラの背負っているリュックに注目すると、ヒモや縫い目のディテールがよりクッキリと見え、アンチDLSS派が言うところの“映像が眠くなる”印象が軽減されている

RTX 50シリーズのDLSS 4でフレームレートが爆増!? マルチフレーム生成と従来DLSSの強化を解説

「Alan Wake II」におけるDLSS RRの実行例。回転するファンのブレードはCNNベースの学習モデルだとゴーストが強く出てしまうが、Transformerベースではゴーストがほとんど見えない

RTX 50シリーズのDLSS 4でフレームレートが爆増!? マルチフレーム生成と従来DLSSの強化を解説

こちらはAlan Wake IIにおけるDLSS RRの実行例。電線やロープのような物体の輪郭におけるチラつきが大幅に改善される。静止画では伝わりにくい効果であるため、詳細はNVIDIAの動画(YouTubeリンク)を見てほしい

RTX 50シリーズのDLSS 4でフレームレートが爆増!? マルチフレーム生成と従来DLSSの強化を解説

「Warhammer 3000: Darktide」におけるDLSS FGの実行例。新しい学習モデルではフレームレートが高くなるだけではなく、VRAMの使用量も(400MBほどだが)抑制される

RTX 50シリーズのDLSS 4でフレームレートが爆増!? マルチフレーム生成と従来DLSSの強化を解説

DLSSは“ネイティブ”レンダリングではないので画質が……という人もいるだろう。これはBlack Myth: Wukongの1シーン。線香(指の先あたりにある細い棒)から煙が立ちのぼるシーンだが、AIの補助がないTAAでは煙の表現がほぼ消えてしまう

RTX 50シリーズのDLSS 4でフレームレートが爆増!? マルチフレーム生成と従来DLSSの強化を解説

こちらは同じシーンをDLSS SRやMFGを効かせた状態。TAAでは消えてしまう煙のディテールもしっかりと描かれている。画質を求めるならネイティブレンダリングがイチバンというわけではない、ということだ

 以上がDLSS 4の概要となる。DLSS 4はDLSS MFGという新たな次元を開拓しただけではなく、既存のDLSSの強化という大きなマイルストーン的技術となった。一方で、AMDの「AFMF 2」のように、ゲーム側の対応を必要としない機能が発表されなかったのは残念だった。

 

とはいえ、DLSS 4は画質と滑らかさの両立という側面をさらにブラッシュアップしたもの。特にDLSS SRなどの既存の技術までより良いものに更新していく姿勢は、AI業界をリードするNVIDIAならではのムーブではないだろうか。

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