CES 2025 LGプレスカンファレンスを振り返る
「愛情深い知性」が描く未来、LGが提案するAI革命
2025年01月21日 18時30分更新
愛情深い知性と、LGが描く未来
本年のCES 2025で、LGエレクトロニクスは、実生活を豊かにするさまざまなAIソリューションを発表し、日常生活に溶け込むAIの未来像を提示しました。重点となるテーマは「愛情深い知性(Affectionate Intelligence)」。同社が提案する、人工的な雰囲気を打破した人間らしさを感じられるAIとの共存を、以下にて紹介します。
家事をしなくていい
「AIホーム」とは
AIが人間らしさを追求する未来像を示すように、この基調講演では映像や劇を通して多彩なAIソリューションの提案が見られました。発表の中核を成したのが「AIホーム」。これまでLGが世に出してきたホームデバイスを集積して、AIとの共存を提案しました。
AIホームを実現するのが独自のAIエンジン「FURON(フューロン)」です。同社が開発した大規模言語モデル(LLM)を基盤としており、昨年のCES 2024で「LG AI Brain」として発表されたものを基にしているといいます。
例えば、AI搭載の洗濯機「LG WashTower」は、ユーザーの生活サイクルに基づいて稼働・休眠するなど、使用パターンを最適化するといいます。このように、AIホームは「Home as an Experience(HaaE)」という新しい生活構想を提案しています。
さらに、LGのオープンエコシステムは、家庭内のデバイス同士が相互に連携することをサポートします(Machine to Machine)。この連携によって繋がれた家具たちが「Zero Labor Home」というビジョンで、人が家事をしなくていい環境を提供。直訳で「ゼロ労働の家」となりますが、まさに基調講演で見られた実演では、役者は「ただ喋っているだけ」でした。
生活を再定義するLGは
日常をどのように変えていくのか
LGが示した「AIホーム」は、実生活で人が担ってきた作業をAIが効率化して、家という空間を再定義しています。さらに、LGの「Affectionate Intelligence」(愛情深い知性)は、これからの時代に人間の生活に寄り添う重要なAIになると感じました。
オープンエコシステムも、AI時代にLGがデフォルトしたい技術だという気概を感じて、筆者は感銘を受けました。AIホームが見せた技術の進化は、私たちの日常をどのように変えていくのか注目です。
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