第35回
7台のパソコンやゲーム機を1つのディスプレーにつなげられる
ついに4K対応! PCに差すとHDMIがワイヤレスになる「SP Cast Pocket 4K」が便利過ぎるので語りたい
2025年01月17日 17時00分更新
待望の「送信機2台セット」も発売
前モデルから「SP Cast Pocket 4K」への最大の進化は、対応する最大解像度がフルHD(1920×1080)から4K(3840×2160)にスペックアップしたこと。
4Kディスプレーの価格がこなれてきたこと、そしてテレワークでフルHD以上の画面に拡張したいというニーズに応えたということになるだろう。
また、「SP Cast Pocket 4K」は1台の受信機に最大7台までの送信機をペアリングし、切り替えて画面表示が可能となった。
つまり、机上のノートPCと机下のデスクトップPCにそれぞれ送信機を接続し、1台の外付けディスプレーに受信機を接続して画面を適宜切り替えられるというわけだ。自宅で使う場合、ますます都合の良い製品になったと言えるだろう。なお、この仕様変更に伴い「送信機2台セット」も別途発売されるという。
EZCast Pocket同様、送信機の接続インターフェイスがHDMIタイプとUSB Type-Cタイプの2種類を同時発売している。これは送信機側(PCなど)のデバイスが「DisplayPort Alt Mode」に対応していることが条件となるが、送信機側の給電は不要となるメリットがあり、接続時の利便性がアップする。
「SP Cast Pocket 4K」の送信機と受信機の伝送距離は見通し距離で約30m。さまざまな機器が混在するオフィスでは15mほどと考えれば良いだろう、とは言えEZCast Pocket同様に、1つの部屋内で使うぶんには不便を感じないはずだ。
「SP Cast Pocket 4K」は、送信機側がHDMI接続の場合はデバイスのOS問わず使用可能で、USB Type-C接続の場合はiOS/iPadOS/Android/Windows/macOS/ChromeOSをサポートする。
サイズは幅170×奥行40×高さ16mm、重量は送信機受信機ともに約43g、USB Type-C版の送信機は約36gと軽量だ。受信機側は「差しっぱなし」で運用することが多くなると思うので、サイズを気にしなければならないケースは多くないだろう。
入力最大解像度は3840×2160@30Hzで、出力解像度は1280×720@60Hz、1920×1080@60Hz、3840×2160@30Hz。会議室でも4Kディスプレーをチョイスするケースが増えているはずなので、EZCast Pocketから「SP Cast Pocket 4K」へ乗り換えを検討するのにちょうど良いタイミングではないだろうか。なお、著作権保護技術はHDCP2.2に対応しているので、4Kコンテンツのミラーリング表示に支障はない。
4Kテレビをワイヤレスで活用! 遠隔接続がこれほど快適だとは
さっそく「SP Cast Pocket 4K」を試用してみよう。さっそく4K対応ディスプレーのHDMIポートに受信機を接続し、付属のUSB Type-Cケーブルも接続して給電。ディスプレーに待機画面が表示されたら準備完了だ。
送信機はまず仕事用のノートPCに接続してみた。
こちらもHDMIポートに送信機を接続してUSB Type-Cで給電する。1台の受信機に対して1台の送信機を接続する場合は、しばらく待つ(約10秒ほど)ことで送信機のLEDランプが点滅から点灯に変わり、ペアリングが完了。画面が投影されることとなる。初回かつ1対1のペアリングについては非常に簡単で、それこそ有線ケーブルを接続する感覚で終了する。
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