「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable AI laptop」に触ってきた
レノボの縦に伸び縮みするノートPCを見た、これは常軌を逸してるよ(褒めてる)
回転、着脱機構に挑み続けてきたレノボ、最新作は「巻き取られる」
アメリカ現地時間で1月7日から開催中のCES 2025。レノボのプライベートショールームで目立っていた製品はのひとつがく「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable AI laptop」だ。
会場奥の特等席に7台も並んでいた。PCの展示会場で、メインとなる製品が複数並んでいることはよくあるが、そのそれぞれが、自律的に伸びたり縮んだりしている様子は、これまで見たことがない。というか、「自律的に伸びたり縮んだりするPC」という概念自体、頭に思い浮かべたことすらない。
レノボのディスプレーが伸縮するノートPC「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable AI laptop」の実機を見に来ました。#CES2025https://t.co/NQ02K1BRo9pic.twitter.com/94qr91RUc6
— ASCII.jp (@asciijpeditors) January 8, 2025
上のビデオを見てほしい。生きているかのように見えるだろう。動く様子がなんとも不思議で思わず笑ってしまったが、対応してくれたスタッフもけっこう笑っていた。「これ、すごく面白いでしょ」みたいな表情で。面白い製品を囲み、みんなで嬉しそうにしているいい空間であった。
仕組みとしては、ディスプレー側のケースが側面のレールで連結された2層構造になっており、フレキシブルなディスプレーがキーボード側に巻き取られると縮み(縮んだように見え)、繰り出されると伸びる(伸びたように見える)という構造。専用キーを押すか、ディスプレー前でハンドジェスチャーを行なうことで巻き取り(繰り出し)が始まり、最後まで巻き取られると(繰り出されると)自動で駆動は止まる。
手で引き伸ばして使うのではなく、巻き取りや繰り出しはモーターを通じた電動式。伸縮時は、駆動部には手は触れない。
考えてみれば、レノボというメーカーはディスプレーが反転して4つのスタイルで使える、いまではお馴染みの「Yoga」シリーズや、ディスプレーが取り外せる「ThinkPad Helix」、ヒンジが水平方向に回転機構を持っている「ThinkPad Twist」、キーボード側もタッチ式の操作部になっている「Yoga Book」など、ユニークで面白い製品をこれまでにも多数リリースしている。
そのことから「CESのタイミングに合わせて変わった特徴を持つPCを発表するかもしれない」という予想を持っていた人も多いものと思う。
けれども「ディスプレーが巻き取り式で、電動で伸びたり縮んだりする」というのは、さすがに予想できないよね。常軌を逸してるもん(褒めてる)。
日本語の「やばい」が元々は「よくない、まずい」という意味なのに、意味が反転してポジティブな意味合いで使われることがあるのと同じで、「insane(常軌を逸している、おかしい)」という英単語も、驚きを込めて褒める意味合いを持つことがある。ThinkBook Plus Gen 6 Rollable AI laptopはinsaneである。Hello. This is a pen.
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