DLSS 4のマルチフレーム生成でフレームレートが爆増!?
1599ドルのRTX 4090と549ドルのRTX 5070の性能が同じ? 熱狂と興奮のNVIDIA基調講演レポート
RTX 50シリーズの力を解き放つ「DLSS 4」
RTX 50シリーズならではの新機能については、基調講演上ではサラッと流された程度だったが、重要な要素なのでここで簡単に紹介しておきたい。まず、DLSS 3に含まれるDLSS FG(Grane Generation)は、1つ前のフレームと今レンダリングしたフレームを比較し、その中間を生成して挿入するという技術だ。DLSS4ではこの内挿するフレームを最大3フレームまで拡張できるようになった。
サードパーティー製のフレーム生成(も可能な)ツール「Lossless Scaling」がマルチフレーム生成の先駆けではあるが、今回DLSS 4でその機能がサポートした。この機能はRTX 50シリーズのみで利用できる。無論、DLSS 4はゲーム側の対応が必要とあるが、NVIDIAによればRTX 50シリーズの発売日時点で75本のゲームがDLSS 4に対応するという。
DLSS 4はRTX 50シリーズ最大の武器になるが、従来のDLSSにも強化が入っている。それぞれ頭に「Enhanced」がつき、DLSS Frame Generationなら「Enhanced DLSS Frame Generation」、DLSS Super Resolutionなら「Enhanced DLSS Super Resolution」となる。EnhancedなDLSSは基本的に画像の安定性(チラつきなどが出にくい)が向上し、ディテールアップが期待できる。
まだ多くの機能はベータではあるが、GeForce RTX 20シリーズ以降で利用できる(Frame GenerationだけはRTX 40シリーズ以降)点がうれしいところ。筆者としてはAMDのAFMF 2のようなゲーム側の対応を考えずに利用できるフレーム生成機能がなかった点が気になったが、画質はフレームレートや応答性(システムレイテンシー)と同様に大事な要素というNVIDIAのポリシーを考えれば、AFMF 2のような技術は不要と判断したと思われる。
技術的詳細は後日
以上でNVIDIAにおける基調講演のレポートは終了だ。GeForce以外にもAI関連やロボティクス、自動運転系の話が山盛りだったが、今回はここまでとしたい。次回は今回カバーできなかったRTX 50シリーズのテクニカルな情報について、取材を交えてさらに深く潜っていく。
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