Core 7 Ultra 255H搭載で性能もパワフル
エイサーの新ノートPCに使われた驚きの素材、それは“牡蠣の殻”です
エイサーの新ノートPC、使われた素材は「牡蠣の殻」
CES 2025の期間中、近隣のホテルのスイートや宴会場を借り切って、プライベートな製品展示を実施するメーカーもある。
エイサーの展示会場を訪れたので、公開された製品を紹介する。
独創性に溢れた仕様を盛り込みつつも、安定した使用感と品質で支持を集めている同社のノートPC。今回、筆者が目をつけたのは“牡蠣の殻”を用いたPCだ。
牡蠣というのは、あの牡蠣だ。日本では広島や宮城が名産地の、海のミルクとも呼ばれる、あの牡蠣である。
牡蠣の殻をケース素材として採用したのは「Aspire Vero 16(AV16-71P)」というモデル。そもそもAspire Veroは環境に配慮し、環境の持続可能性に貢献する姿勢を示す意味合いも込められているシリーズ。従来モデルも、キーボードキャップのうち50%、トップ、ボトム、スクリーンベゼル、操作面のうちの30%に、リサイクルプラスチックを採用していた。
シリーズの最新モデルとなる「Aspire Vero 16」では、シリーズとしての特徴を強め、ケース全体の70%に、再生プラスチックと牡蠣の殻の混合物を採用している。スペック的にはCore 7 Ultra 255Hを搭載し、最大32GBまでのLPDDXR5メモリー、2TBまでのPCIe Gen 4 SSDの搭載、Wi-Fi 7に対応。
「環境に優しい」というコンセプトを持ちながらも、ハイエンド機のスペックで、ビジネスの第一線で使えるPCに仕上げた。
サイズは16.0型で、同シリーズの従来モデル「AV15-51-H76Y/F」と比較して、ディスプレーのサイズが0.4インチアップしている。本体サイズは従来モデルのおよそ幅363.4×奥行き238.5×厚み17.9mmだったのに対し、およそ幅359.45×奥行き247.00×厚み19.60mm(最厚部)で、あまり変わっていない。
Aspire Vero 16の重量は1.8kgで、従来モデルから据え置き。牡蠣を使うからといって、重くなったり軽くなったりするわけではないらしい。
牡蠣の殻は、粉砕してフレーク状にしてから、ペレット状に加工して、再び粉砕し、パウダーにして生成プラスチックに練り込んでいるようだ。当然だが、触った感じも特に牡蠣っぽくはない。
現地担当者に、「日本人って、牡蠣が好きな人がけっこう多くて、旬になるとみんな食べるんですよね」と言ってみたところ「知ってるよ。牡蠣のノートPCは、日本にとって最も大きなニュースになるだろうね」と、半分冗談を交えて答えてくれた。
次ページでは、USB接続してWi-Fi 7通信を可能にするアダプターなどを紹介する。
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