2025年のREGZAは「生成AI対応」へ、まるで人と話すように使える「レグザインテリジェンス」に期待だ
AIは環境ノイズと音声の分離などにも活用
また、最適なコンテンツ再生のためにもAI(ディープラーニング技術)を積極的に活用している。例えば、「AIオーディオリミックス」では、色々な音が混在しているサウンドから「声」と「環境音」を分離し、個別に音量をコントロールして、聞きたいサウンドにできる。
スポーツ実況では歓声とアナウンスの声が同時に鳴って聞き取りがしづらいといったこともよくあるが、アナウンスの声だけを出して歓声を抑えたり、逆に声をほぼ聞こえない(デモでは10%だけ残る設定になっていた)ようにしてスタジアムの臨場感をより感じるといった使い方ができる。
また、屋外のロケなどで騒音がうるさい環境でも、レポーターの声にフォーカスを当てることでより聞きやすく内容を理解しやすくできる。
こういった技術はこれまでもあったが非常に精度が高いのがポイントで、ありがちな声の音色の変化などを感じないのが印象的だった。
110インチの大画面時代だから、ライブに没入したい
一昨年から継続して取り組んでいるAIシーン高画質も進化。これはシーンをディープラーニングの学習結果から自動判定して、そのシーンにあった高画質化処理を加える技術だが、新たに「AI音楽ライブステージ高画質技術」が加わっている。テレビの大画面が進む中、ライブの臨場感をアップさせ、もっと楽しんでほしいと言う意図で追加したものだという。
具体的には、いま再生しているシーンが何かを認識するプロファイルの中に「音楽ライブステージ」を追加。そう認識した際には、アーティストがより綺麗に見えるようにするという。暗い背景の上に強い光を放つ被写体がある、という意味では、すでにあるボクシングのリングや花火のシーンなどにも近いように感じるが、このモードではステージ全体を見せるような引きのカットでもぼやけさせず、クリアにアーティストを表現できるのが特徴だ。
一方で、アップは目の前にいるような一体感を感じさせる処理とし衣装のキラキラ感なども向上する。解像度処理で、視力が上がったような感じすら得られる。リアリティやライブ感を提供するモードだという。
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