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年末年始は工具(?)で遊ぼう!

「やすり神経衰弱」に色覚と触覚で挑んでみた

2024年12月30日 17時00分更新

●難易度の高い「触覚」はルールをアレンジ

 「色覚」では筆者の圧勝で終わりましたが、「触覚」ではどうでしょうか。これは目隠しをしたら、そのほかの人がカードをシャッフルし、指先でヤスリ面を触って同じものを当てる、というゲームになります。

指先の感触のみで同じ番手を探す「触覚」にチャレンジ

 今回は色覚ゲームの時と違って、1回ごとに次の人に順番を回し、総取りをなくしました。しかし、2巡ほど試して気づきましたが、毎回まったく見えない状態から探すわけで、全カードを触るだけでも時間がかかってしまい、終わる気配がありません。

トラの目を隠して乗り切ろうとするイッペイ「ん〜むずかしいな〜見えないな〜」

すぐにバレて目隠しさせられたイッペイ。とはいえ目を閉じていても粗い目のものは指先で結構わかるっぽい

全然わからないのスは、指でトントン叩きながら進軍(カード位置を把握)していく作戦に

 のス「同じ感触のものがない! もしかして、テーブルの下にあるんじゃないの?」
 ペイ「上にしかありませんよ」
 のス「あ、湿っ……」
 ペイ「それ僕の手ですね」

こーのス「あーこの流れで念能力が目覚めたりしてくれないかなー」

 目の粗いものは触覚だけでも比較的わかりやすいため、最終的に目の細かいものを判別できた人が勝つと想定。つまり、最終決戦を考えてシンプルにすると、「#2000を探せた人の勝ち」といえるでしょう。カードの位置がわからないうえ、触る数が多いと、いつまでたっても終わらない……ということでルールを変更し、指先の感覚だけで最も目の細かいものを探し当てる、というゲームにしました。

 すでに神経衰弱要素はないですが、「触覚で識別する」という要素は同じですから、まあ、似たようなものです。ルールを改変して遊べるというのも、「やすり神経衰弱」の面白いところだと思いますしね。

 なお、先に当てた人が勝ちではなく、当てられた人は全員優勝という、ゆとりあるルールにもしています。

 ということで、プレー再開。手で机の上を探ってカードを引くのは厳しいので、他の人が近くに寄せてあげます。指で触りまくって、これぞと思ったものをキープしておき、違うのを排除。これを繰り返すことで、最も目の細かいカードを探していくわけです。

「違う……いや、同じか……?」

色の違うカードで真剣に迷っているプレイヤーの姿を眺めるのも、またおもしろいです

 結果、のスは最後2枚で迷っていたものの、迷ったカードがどちらも#2000でパーフェクト。ペイは割と早い段階で1枚目の#2000を排除してしまったものの、最後の3枚までもう1枚の#2000は残っているという状態。最終的に、別のものを選んでしまって負けが決定です。筆者は残り3枚に絞ったところで、#2000が2枚含まれているという状態。指ざわりの違うものを1枚だけ除外すばいいか、ってことで無事#2000を当てることができました。

 なお途中、プレイヤーのヤスリの感触を確かめている手を叩く、耳元で拍手をして五感を乱す、といった姑息な妨害をお互い行っていたことは明記しておきます。

 というわけで「やすり神経衰弱」、みんなでわいわいと楽しむことができました。今回は最終決戦を想定して#2000を探すというゲームにしましたが、ランダムに1枚カードを手渡し、「同じ番手を探し出す」というゲームにしても面白そうですね。あと、制限時間は付けた方がよさそうです。そうじゃないと、いつまでも指先をこすって悩むことになるので。

●ヤスリの特徴を活かしているのがユニーク

 普段、何気なく使っている紙ヤスリですが、工具としてではなく、ゲームの道具として扱う日が来るとは夢にも思いませんでした。面白いことを考える人がいるものです。

 公式の紹介文に「神経を衰弱させると同時に、指先を摩耗します」という言葉がありますが、色覚・触覚ともにかなり集中しなければ違いが判らないため、確かに神経は削られていきます。また、指先が妙にツルツルするなと感じるくらいには、磨かれていました。

 なお、指先が摩耗した影響なのかは定かではありませんが、遊んだ日から2日間くらい、玄関に設置してあるスマートロックの指紋センサーが、なぜかうまく反応してくれませんでした。遊ぼうと思っている人は、一応注意してくださいね。

●お気に入りポイント●

・無理だと思っても、意外と当てられる

・普通の紙やすりとしても使える実用性

・指紋センサーへの影響に注意

おまけ。処理能力を底上げ、する目的かどうかわかりませんが、イッペイはNVIDIAの靴下をはいていました

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この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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