週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

MSI「MAG X870 TOMAHAWK WIFI」レビュー

Ryzen 7 9800X3Dで高性能ゲーミングPCを組みたいならX870マザーボードは耐久性能と程よい価格で選べば間違いなし

2024年12月28日 13時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●三宅/ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 CINEBENCH R23のスコアはMulti Coreが22,793pts、Single Coreが2056ptsだった。8コア16スレッドCPUなのでMulti Coreのスコアは妥当。Single Coreは2000ポイントを超えている。

CINEBENCH R23のスコア

 PCMark10はOverallで10,075ポイント。Essentialsが12,430、Productivityが12,967、Digital Content Creationが17,218ポイントとどれも10,000ポイントを上回っている。

PCMark10のスコア

 3DMarkは項目が多いのでグラフでご覧いただこう。

3DMarkのスコア

 まあ、GeForce RTX 4070カードを用いているので飛び抜けて高いスコアということはない。レイトレーシングはやや重荷でDLSSやDLSS-FGなどを利用して負荷を下げればなんとかといった感じだ。DirectX 12での4K、重めのゲームもややきびしいがここもDLSS-FGを使えばある程度フレームレートを稼げるだろう。DirectX 11なら4Kもそこそこいけそうだ。メインとしてはWQHDやフルHDでのプレイが想定される。

 続いてゲームベンチマークを見てみよう。まずはレイトレーシングの例としてサイバーパンク2077を試した。グラフのとおり、レイトレーシング:ウルトラを適用すると4Kは少々だが60fpsを割り込む。そこでこの設定のままDLSS-FGをONにすると78.59fpsというカクつくことないフレームレートが得られた。DLSS-FGが嫌というならWQHDで86.5fpsが設定の参考になるだろう。

サイバーパンク2077のスコア

 次にそこそこ重いファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク。グラフのとおり最高負荷の4K、最高品質でも快適評価、64.14fpsを記録している。

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークのスコア

 最後に軽量なeスポーツタイトルのエーペックスレジェンズ。画質設定は可能なものすべて最大に引き上げて計測している。グラフは平均fpsに加え、1% LowとP95も加えている。グラフで淡い青、濃い青のゾーンが実際のフレームレートの変動範囲、白文字が平均fpsになる。4Kについては平均166.8fpsだが1% Lowは136.3fps。まあ、144Hzパネルか120fpsパネルが最適だろう。WQHDは1% Lowでも200fpsを超える。フルHDになると1% Lowで235.5fpsなので、およそ240Hzパネルでちょうどよいあたりになるだろう。もちろんeスポーツタイトルは画質よりもフレームレート優先……とはいえできるだけ高画質で楽しみたい方は参考にしてほしい。

エーペックスレジェンズのスコア

X3Dで組むのに最適な1枚。安心のゲーミングスペックかつ組み立てやすさも◎

 ここまでMAG X870 TOMAHAWK WIFIを見てきたが、まずゲーミングスペックという点では余裕のあるCPU電源回路を備えている。ただし、メインターゲットはメインストリームゲーマー。MAG X870 TOMAHAWK WIFIは選択式の拡張性をAMD X870(Eではない)で実現しており、実売5万円前後という価格も現在のゲーミングメインストリームでは妥当なゾーンで実現している。もしハイエンドゲーマーやクリエイターの方がMAG X870 TOMAHAWK WIFIを選ぶなら、あらかじめ拡張プランを思い描いておいたほうがよい。

「これだけは譲れない」という機能を備えながら、価格も納得の範囲

 もうひとつ推したいのは、はじめてのゲーミングPCを組もうという方だ。ゲーミングスペックでありながら組み立てやすい。たとえばMAG X870 TOMAHAWK WIFIよりも下のクラスになると組み立てをサポートしてくれる「EZ」機能も削られてくる。はじめての自作PCを無事「成功体験」としたいなら、MAG X870 TOMAHAWK WIFIを狙ってみてほしい。

MAG X870 TOMAHAWK WIFI詳細ページ
購入する
MSIサイト

■Amazon.co.jpで購入
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう