今年も「AWS re:Invent 2024」の取材に参加することができた。日本からほぼ1日かけてラスベガスに入り、約1週間の取材で基調講演もアップした(関連記事:AWSの再構築が始まった “既存の”ビルディングブロックはどう変わったか?)。昨年の参加者は約5万人で、今年は6万人の見込み。オフラインでの開催を中断したコロナ禍を経てもその人気は落ちない。
AWS re:invemtの参加費は一人2,099ドル。今の為替レートで考えれば、参加するだけで約30万円近くかかることになる。これに加えて、渡航費、宿泊費なども必要で、驕奢なラスベガスで1週間飲食することになる。部下から「このイベントに行きたいです!」と言われても、簡単に出せる金額ではないだろう。しかし、毎年100名以上を現地に送り出しているクラスメソッドの例を出すまでもなく、日本でも多くのAWSパートナーやユーザー企業が、このre:Inventに社員を送り込んでいる。
なぜここまでコストと労力をかけてAWS re:Inventに来るのか? 最新のAWSの動向や技術をカバーできるre:Inventは「飯のタネ」にほかならないからなのだが、シンプルに「楽しい」というのが大きい。「ビジネスパーソンにとっては難しいのでは?」と思えるくらいのテクニカルさは相変わらずだが、学びの場所として、会場やプログラムにさまざまな趣向を凝らしてあり、正直われわれでお伝えできるのはごく一部だ。8年前にイベント自体の説明をコラムを書いているのだが、感想は変わっていない(関連記事:AWSとre:Inventのどこがすごいのか、かみさんに説明してみた)。今年参加して、改めてこのイベントの感想を感じている。
同じ会場で数ヶ月前に行なわれたITイベントに参加した新聞社の記者は、現地で「こっちの方が全然楽しいですね」とコメントしていた。ラスベガスという非日常で楽しんだ1週間。参加者の多さと熱気に改めて圧倒された。
文:大谷イビサ
ASCII.jpのクラウド・IT担当で、TECH.ASCII.jpの編集長。「インターネットASCII」や「アスキーNT」「NETWORK magazine」などの編集を担当し、2011年から現職。「ITだってエンタテインメント」をキーワードに、楽しく、ユーザー目線に立った情報発信を心がけている。2017年からは「ASCII TeamLeaders」を立ち上げ、SaaSの活用と働き方の理想像を追い続けている。
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