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液晶工場はAIのデータセンターに、カメラや半導体も撤退へ

「事業の断捨離」を進めるシャープ、2年ぶりようやくの営業黒字、CEOは「社員に感謝」

2024年11月15日 19時00分更新

スマートオフィス事業に活路

CEOメッセージの最後に沖津社長兼CEOは、「中期経営方針で示した通り、シャープは、ブランド事業への投資を拡大していく方針であり、これからもブランド投資やM&Aを積極的に行っていきたい。なかでも、スマートオフィス事業においては、ITサービスの強化を狙いに複数のM&Aの具体化も進んでいる」とし、「現在、各事業において、将来の成長戦略の検討を進めてもらっているが、各事業のリーダーは、これまでの延長線上ではない、より大胆な事業拡大戦略に挑戦してもらいたい」と要望した。

そして、「上期は順調な業績をあげることができ、良い形で新経営体制のスタートを切ることができた。今後もシャープグループ全員が一致団結し、第3四半期、第4四半期と着実に業績を積み上げ、半年後の本決算では、年間公表値達成を全員で喜び合いたい」と、通期目標達成に意欲をみせた。

ブランド事業に投資を集中させる一方で、デバイス事業のアセットライト化が着実に進むなかで、上期の黒字化という成果は、沖津社長兼CEO体制による船出が好調であることを示すものとなった。CEOメッセージにも、その好調ぶりが反映されている。下期もこの好調ぶりが維持され、必達目標とする通期黒字化を実現できるのかどうかが注目される。

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