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パーツの面や細部の仕上げに活躍!

え、金属ヤスリってどう選ぶの? ツボサンの「組ヤスリ」を試してみました

2024年10月21日 18時00分更新

 何はともあれ、まずは削った後の側面のアップを見てください。

左から、荒目、中目、細目、無加工です

 正直、仕上がりの質感はそこまで変わりません。よくよく見比べると、確かに傷の間隔や深さが違っていますが、ルーペで拡大しないとわからないくらいの差でした。

 ただし、これは同じ力で一方向にしか削っていないことの影響が大きそうです。目の向きを意識して削る方向を変えたり、力のかけ方を変えたりすれば、細目のほうがより削り跡が目立たなくなるでしょう。

 削っている最中の感想としては、荒目が一番削りやすく感じたのが意外でした。スチール金具の凹凸を削り取りやすいのか、引っかかることが少なかったです。

 12本組はヤスリが細くなることもあって、ヤスリの端が引っかかりやすかったのが気になるところ。こういった端面を整えるといった作業は、10本組でも細いと感じてしまったので、8本組とか5本組といった大きなヤスリの方がやりやすいですね。

 ちなみに、ヤスリを使っていると目が詰まり、削れにくくなっていきます。こんな時は手入れ用のワイヤーブラシ(実売価格500円)でゴミを取り除いてあげましょう。

スチールはそうでもないですが、アルミは削っていると結構詰まります

ヤスリ専用のブラシはワイヤーが細く、奥のゴミまで取れます

●用途に応じて複数サイズあると便利そう

 あえて絞るのであれば、面もそれなりに削れ、細部もそこそこ整えられそうな、10本組・細目があると便利そうだと思いました。

 いや、でも、中途半端はよくないですね。そもそも金属加工で細かいことをやらないだろうと割り切って、面を整えることを重視し、5本組の中目あたりを選ぶのもよさそう。この逆に、細かな作業こそ代替がないと考え、細い12本組の細目や油目を選ぶのも悪くないです。

 ……結局、どれを選ぶかは目的による、ということで。

●お気に入りポイント●

・サイズや目の粗さのラインアップが豊富

・安物と比べよく削れる

・組ヤスリ以外にも、色々な種類のヤスリがある

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この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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