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面倒臭がりな私たちは強度3.5倍のカッターを味方につけよう

ドライバーや缶のフタ開けもできる、めちゃ強いカッター「ドラフィン L560」に驚いた!

2024年10月14日 18時00分更新

●焼き入れ仕様で強度が高く、曲がらない!

 この両端の爪ですが、どちらも厚みは1mm。さらに、焼き入れで従来比3.5倍という強度に高められており、硬く曲がりにくくなっています。

 何か壊すたびに、「道具を他の用途に使うな!」と怒られてきた身としては、カッターの先でネジを回すというのは、なんだか少し後ろめたさを感じます。ですが、できるというのですから信じましょう。

 先端のドライバーは黒い塗装がはがされているだけで、尖っているわけではありません。なので、差し込む穴の幅が1mm以上なければ入りません。ちょっと試した限りでは、3mmネジだとギリギリ、4mm以上で入る……といった感じでした。

 また、マイナスの溝が切られているネジでなければ、うまく入らないことも。あくまでドライバー替わりに使えるシーンもある、というもので、ドライバーではないと肝に銘じたほうがいいでしょう。

先端がしっかり入ってくれれば、意外と回せます

 とはいえ、結構使えるシーンはあります。例えば、PCケースのネジ外し。ツールレスの手回しネジのはずが、固くて外れないとかありますよね。そんな時はこれです。

 最初さえ緩んでしまえばあとは手で回せますから、ドライバーを取り出すまでもありません。とくにこういった用途では、ドラフィンが活躍してくれます。

 また、先が固いということで期待できるのが、隙間を広げる用途。缶詰のプルタブを起こすとか、ペンキ缶のフタを開ける、曲げたツメを起こすなどに使えそうです。

隙間にねじ込み広げる用途は、かなり便利

 いくつか試した感じではどれも全く問題なく、先が曲がってしまう気配すらありません。何より、やっちゃいけないことをやっているような、ちょっとした背徳感みたいなものが気持ちがいいです。

 末端側のフィンは、先が少し飛び出している形。ここをダンボールに貼られたガムテープに押し当て引けば、テープだけを切ることができます。

とくに紙のガムテープなら簡単に切り裂けます

 フィルムのテープは切れませんが、紙のガムテープであればまず大丈夫。カッターの刃で切ればいいという人もいますが、刃で中身を切って傷つけてしまうこともあるだけに、このフィンで開梱する方が安全です。

 また、いい感じに丸まっているので、ダンボールや厚紙に折り跡を付けるヘラとしても使えます。箱の高さを低くしたい、キレイにまっすぐ折りたい、といったときに活用するといいでしょう。

●ほんの少しの「面倒くさい」を解決してくれる

 ドラフィンがドライバーとして使えるといっても、ネジが回しやすいわけではありません。そのため、ドライバーとしての機能を過度に期待すると「使い物にならない」と感じてしまうでしょう。

 そもそもドラフィンは、「ドライバーを使えばできるけど、取りに行くほどの作業じゃない」という、半端な用途に使える製品。「何か薄くて硬いものがあれば……」というときに使える道具です。

 面倒くさがらずにドライバーを取ってくる、というマメな人だと微妙に感じてしまうかもしれません。しかし、とりあえず手近なもので代用しようとする自分のような人……とくに、カッターの先端を曲げてしまった経験のある人なら、きっと「コレだ!」と膝を叩くことでしょう。

 手近にあるカッターが、カッター以外の用途で使えるというのが、ドラフィンの最大の魅力。カッターにこだわりがなく、どれも同じと考えているのであれば、ぜひ試してみてください。こんな使い方していいのか! と、結構驚きますよ。

●お気に入りポイント●

・両端のツメが硬くて曲がらない

・刃の出し入れが簡単なオートロック式

・力を入れやすい手にフィットする形状

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この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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