ライバルに“どうにか”食らいついている
続いてはCore Ultra 9 285KとRyzen 9 9950Xの対決だが、ゲーム15タイトル中3%以上差をつけることができたのは4タイトル、±3%以内は6タイトル、Ryzen 9 9950Xのほうがフレームレートを出せたのは5タイトルとなった。ただ、こちらの比較では消費電力に対しまったく触れていないあたり、性能で勝ててもワットパフォーマンスでは劣勢である可能性がある。
また、インテルはCore Ultra 9 285KとRyzen 9 7950X3Dとの比較データも出しているが、ゲームで勝てるというよりも、ゲーム性能とクリエイティブ系アプリ(ただしCGレンダリング比較が多め)での性能のバランスが良い、というやや苦しい展開になっている。
インテルの発表資料をベースにしたパフォーマンス検証結果は以上となる。TDP設定や検証するベンチマークの内容に偏りがあるにしても、なんとか前世代に近い性能に仕上げることはできたし、ライバルに振り切られてはいないのでは……? と想像させてくれるデータではあった。ただこれと同じ結果が後日公開されるであろうレビュー記事と同じになるとは限らない。このあたりは後日の記事を楽しみにしていただきたい。
次回は今回意図的に避けたCore Ultra 200Sシリーズのアーキテクチャー解説を試みる。
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