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ソフトな装着感が魅力の「LinkBuds Fit」とオープン型の「LinkBuds Open」

ソニー最高水準の「外音取り込み」と144種類のカラーが選べる、LinkBuds新モデル

2024年10月02日 10時03分更新

カスタマイズ性の高さをアピール

 イヤホン・ヘッドホンはファッションアイテムとしても人気だ。

 デザインの良い製品を選ぶだけでなく、ユーザー自身がケースの外側にカバーを取り付けたり、イヤーピースなどの部品を交換してカスタマイズする使い方も増えている。例えばAirPodsやAirPods Proにはサードパーティ製品を含め、さまざまな交換パーツが用意されている。

LinkBuds Fit

豊富なカラーの組み合わせが選べる。

 新しいLinkBuds Fit/Openがアピールしているのはカスタマイズ性の高さだ。本体はLinkBuds Fitの場合、グリーン、ブラック、ホワイト、バイオレット(オロビアロドリゴモデル)の4色展開だが、純正でフィッティングサポーター(実売2000円前後)を5色、ケースカバー(実売3000円前後)を5色も別売で用意している。ソニーストアで購入した場合は、ケースの上ふたと下ふたを変えるカスタマイズに対応。実に144通りの組み合わせを選べるという。

LinkBuds Fit

カスタマイズ例

LinkBuds Fit

カスタマイズ例2

 また、LinkBudsシリーズらしい、ライフスタイルになじんだ活用も重視している。特徴的な新機能が同時発表した「LinkBuds Speaker」と連携できる「Quick Access」だ。

 LinkBuds SpeakerはLinkBudsシリーズとしては初のスピーカー製品だが、新しくリリースしたアプリ「Sound Connect」(旧Headphones Connect)で設定しておくと、LinkBuds Fitをケースにしまってスリープさせると、自動でこれまで聞いていたスマホの楽曲がLinkBuds Speakerの再生に引き継げるようになる。

 仕組みとしては、Bluetoothのマルチポイント接続に近いものだという。スマホ側はLinkBuds FitとLinkBuds Speakerの両方につながっている状態で、片側が消える(LinkBuds Fitをケースに入れる)と、もう一方(LinkBuds Speaker)から音が鳴るようになる。LinkBudsのコンセプトである「ながら聴き」の快適さを、イヤホン・スピーカーの垣根を超えて利用できる機能とも言える。

 なお、本製品はキタニタツヤ氏をプロモーションに起用。ユーザーとの共作プロジェクトなども開催していくという。

装着感の違いは?

 新製品2機種を旧機種と比較しながら短時間試してみた。まず中空のフィッティングサポーターの付け心地は確かにいい。見た目はソフトなチューブのようなものになっていて、触れると柔らかい。

 LinkBuds Sはかなりピッタリとした装着感で、密閉感も高かったが、LinkBuds Sもセミオープン的な雰囲気はありつつも、外の音は基本的に聞こえない。ノイズキャンセル性能が高いのだろう。

 面白いのは外音取り込みの違い。部屋でサーというノイズを流した状態で聞いてみたが、ノイズの音色がLinkBuds SとLinkBuds Fitでは異なることを確認できた。具体的には、高域のキンキン感が減り、マイクで収音している感じが減る印象だ。逆に、よく聞きたい中域は少し持ち上がり、より詳しく聞けるようになる。イメージ的には、声などよりも何か物が動いたりする、周囲の環境おんが立つイメージだ。

LinkBuds Openを装着したところ

こちらはLinkBuds Fitだ。

 LinkBuds Fit、LinkBuds Openともに装着かんは軽く、これは確かに疲れにくと感じた。

 ちなみに、LinkBuds OpenとLinkBudsの違いとしては、少しホールド感が上がりつつソフトな装着感になる。以前のモデルは、フィッティングサポーターがないため、プラスチックの筐体をそのまま耳に入れる硬さがあったが、マットな質感になるため、指先で滑りにくく持ちやすさにつながったと思う。オープンタイプなので限界はあるが、音質面でも低域の量感は上がっている印象がある。

初代LinkBudsとの比較

 なお、LinkBuds Openのフィルター部はLinkBudsと形状が異なるが、これはデザイン的な理由と、ドライバーサイズの違いを加味しつつ、ドライバーサイズの変化に合わせて開口率を調整したためだという。耳に入れるタイプの製品ということで、カフタイプよりは、音への集中感が高まるのも違いを感じた部分だ。

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