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ちょい塗りできて、接点復活剤としても使えちゃう

大事な工具のメンテに! サビ取り・潤滑油「HOZAN Z-215」が便利でした

2024年10月07日 18時00分更新

●接点復活剤としても使える

 説明を読んでみると、サビ取り・潤滑用としてだけでなく、接点復活剤としても使えるとのこと。なるほど。金属表面のサビを除去できるなら、接点復活剤用途にも期待できそうです。

 都合よくスライドスイッチの接触が悪くなったライトがあったので、これで試してみることに。スイッチを分解してみると、接触不良は接触不良だったのですが、スライドする金具が外れかけており、物理的な接触不良になっていました……。さすがにこれは、接点復活剤の出番ではないです。

 とはいえ、再び組み立ててみたら実は電気的な接触不良もあった、となったら笑えません。そこで、金具と接触部の両方にZ-215を少量塗り、軽く磨いてから拭き取って組み立てました。再組立て後はスイッチの接触も回復し、すこぶる快適に。明らかに滑りがよくなったので、接点復活の効果はともかく、潤滑効果はありました。

内部を修理したスライドスイッチ。動きがよくなりました

 もうひとつ試したのは、コンセントのプラグ。長く使っていないと表面が酸化してしまうのか、少しザラザラになることがあります。こうなるとコンセントとの滑りが悪くなり、差し込むのも抜くのも固い、と感じてしまいます。

 こういったプラグにはZ-215を薄く塗り、しばらく置いてからウエスで拭き取りましょう。すると、かなり楽に抜き差しできるようになるはずです。

 なお、きちんと拭きとらずにコンセントに差すとZ-215が中に入り込んでしまい、接触不良や絶縁不良を起こす可能性があるので注意しましょう。

いつのまにか表面がザラザラで、抜き差しが固くなってることも……

 よく考えたら、これも接点復活剤としての利用ではなく、潤滑目的ですね。とはいえ、塗っても接触不良になる可能性が極めて低いだけでなく、接触抵抗の改善も見込めます。こういった接点部分の滑りをよくする目的でも、リスク少なく使えるというのは大きな強みと言えそうです。

 もちろん、純粋にコネクター部の接点復活剤として使うのもOK。この場合も塗ったまま使うのではなく、拭き取ってから使うことをオススメします。周囲ににじみ出して、何らかの影響を及ぼすことは避けたいですからね。

●狭い範囲、小さい工具の手入れに最適

 工具を使用する直前や直後、手元でサッと手入れをしたいことは前々からあったのですが、スプレータイプだと周囲に飛び散るのが嫌で、結局やっていませんでした。しかし、Z-215を工具と同じ場所にしまっておくと、毎回とは言いませんが、そこそこな頻度で使うようになりました。

 思いついたらスグに塗れるハケ付き、飛び散らないので準備が不要、工具と一緒にしまえる小ささというのは、強いですね。

 もちろん、工具は消耗品だと割り切って買い替えるのもありですが、気に入っている工具はなるべく長く使いたいもの。そんなときの手入れ用として、1つあると便利ですよ。

●お気に入りポイント●

・小容量でジャマにならず、無駄にもなりにくい

・ハケ付きなので、拭き取るものさえあればOK

・接点復活剤としても使える

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この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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