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悪意ある人たちの手法を学ぶ貴重な一手

サイバー攻撃を引き寄せる「ハニーポット」は何のためにある?

2024年09月29日 18時00分更新

今さら聞けない「ハニーポット」

あえて攻撃を受けるためのシステム

Q:「ハニーポット」ってなに?

A:企業などが実行するサイバーセキュリティ手法の1つで、サイバー攻撃者を惹きつけるために意図的にセキュリティ対策の手を緩めて設置されたシステムを指す。

 メインのシステムへの直接的な攻撃を避けるとともに、ハニーポットへの攻撃からサイバー攻撃者の手法を入手・分析し、攻撃手法を知ることで新たな対策を執ることが可能となる。

 またハニーボットへの攻撃が確認できれば、サイバー攻撃者がその企業や組織をターゲットにしている明確な証拠となり、ある種の「警告」としてセキュリティ対策強化の機会ともなる。

 特定の攻撃者や攻撃手法を狙って設置される「低対話型ハニーポット」、実際のシステムを模倣してより多い情報の入手を狙って設置される「高対話型ハニーポット」など、いくつかの種類が存在する。

 ほかに、仮想環境に設置して柔軟に設定することで攻撃者の攻撃手法を詳細に記録する「仮想型ハニーポット」、ブラウザやアプリへの攻撃をひきつけて攻撃手法を調査する「クライアントハニーポット」などが挙げられる。

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