「ろうきん」からの発表を読めば真偽の判断は容易
フィッシング対策協議会は、全国労働金庫協会(ろうきん)を騙るフィッシング詐欺の報告を受けたと発表しました。これは、“セキュリティシステムによって異常な取引が発覚したので利用者確認が必要”という内容のメールを送りつけて偽Webサイトに誘導し、インターネットバンキングのアカウント情報を入力させて盗み取るものです。
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「ろうきん」は労働組合や生活協同組合(生協)の組合員が利用できる金融機関で、預金残高20兆円超、サービス利用者は1000万人を超えると言われており、影響も少なくないと思われます。
なお、8月下旬の時点で全国労働金庫協会から注意喚起が発表されています。それによると、「<ろうきん>からの正規のメールやSMSでは、お客さまの個人情報やパスワードを入力するよう求めることはありません」とのことなので、対象者は一読をおすすめします。
つまり、フィッシングメールが届いたとしても、最終的にアカウント情報をはじめとする個人情報を入力させるWebサイトに誘導するものはすべてニセモノと判断できる、というわけです。無視したうえでメールは削除すると良いでしょう。
現在判明しているフィッシングメールの件名などは下記の通りです。
メールの件名
【労働金庫】お客さま情報等の確認について
【ろうきんダイレクト】フィッシングサイト・不審メールにご注意ください
【 重要 】労働金庫における一時的なご利用制限のお知らせ
【 重要 】労働金庫が不正利用を検知
【労働金庫】【要返信】お客様の直近の取引における重要な確認について
【労働金庫】当社サイトご利用制限のお知らせ
【重要・緊急】入金制限のお知らせ (2024/08/28 追記)
サイトのURL
https://clck.ru/●●●●
https://merlop●●●●.com/
https://huagaoji●●●●.com/
https://awlv●●●●.com/
https://mym●●●●.com/
転送先のURL
https://peauxnoiresubli●●●●.com/
https://cabinbaggage●●●●.com/
https://dealgu●●●●.com/
https://co●●●●.com/
※上記以外の件名、ドメイン、URLも使われている可能性があります。
※URLにパスやパラメータが付いていることがあります。
※「●●●●」部分は伏字化しており、実際のURLとは異なります。
フィッシング詐欺のメールやSMSがあなたのもとに届いた際は、フィッシング対策協議会に報告することをおすすめします。
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