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材料の穴越しに印をつけるなら

穴の奥まで届く! 細いのに濃く書ける工作用シャープペンシルが便利です

2024年09月16日 18時00分更新

●文字を書くより印がつけやすいグリップ位置

 一般的なシャープペンシルと違う部分はまだあります。例えばグリップ。やや太めになっているうえ、指を当てやすいようクビレているので、手袋をしていても握りやすくなっています。

 また、このグリップの位置が高いのも特徴。文具では文字を書くのがメインなので、精密な動きができるようペン先近くの低い位置を握ります。これに対してTRACER AMK1は、どちらかといえば線や印をつけるのがメイン。芯の先が手や指で隠れないよう、高い位置を握るようになっています。

 とくに、縦に長い線を引こうとする場合は芯の先が隠れてしまいがちなので、こういったときに「なるほど」と納得できるでしょう。

クビレていて握りやすくなっています

手や指先で、芯の先が隠れてしまわないのもいいところ

 ちなみに、芯が太いということは、しばらく使っていると先が丸まり、線が太くなっていきます。手元のナイフで削ればいいだけですが、別の工具を取り出すというのも面倒です。

 実は、付属の専用ケースには削り器が付いており、簡単に尖らせることができます。こういった工夫がうれしいですね。

クリップ部分の根元に、芯の削り器があります

 今回手に入れたのは「TRACER AMK1 ディープホールシャープペンシル2.8mm+替芯セット」というだけあって、替え芯も付属。この替え芯は専用のケースに収納されており、1本ずつ取り出せるようになっていました。

 もちろんクリップもあるので、セットでポケットに挿しておけば、芯の交換までスムーズに行えます。

替え芯はケース入り。1本ずつ取り出せます

●とくに木材を大量に使う工作で活躍

 いくら工作用とはいえ、基本的には鉛筆。表面がツルツルの金属やプラスチックなどにはうまく書けません。ザラザラしている木材、タイルの裏面、すりガラス、といったものには書けるので、こういった材料を使う用途に向いています。

 今まで「手元にあるから」という理由で文具用シャープペンシルを使っていて、書いた線が薄い、芯が折れやすい、といった不満を覚えている人なら、TRACER AMK1はかなり満足できるでしょう。

 なお、穴の奥に印をつけることがないのであれば、機能的には2Bの鉛筆とあまり変わりません。では不要かといえばそうではなく、芯が折れたり短くなった時に何度も鉛筆を削らなくていいという、シャープペンシルであることのメリットは大きいです。とくに多くの材料に印をつける場合は、鉛筆だと何度も削ることになりますから、その差が大きくなります。

 木材で大きなものを作ることが多い、大量の加工が必要な工作が好きだというのであれば、1本あると便利ですよ。

●お気に入りポイント●

・芯が太くて折れにくい

・ケースからの出し入れがしやすい

・削り器がついている

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この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

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