販路が増えて買いやすくなった
arrows We2シリーズ
日本一売れたAndroidスマホ「arrows We」。その後継機種である「arrows We2」と「arrows We2 Plus」。リリース自体はすでに5月に発表されていたが、ついに発売日と取り扱いキャリアなどが決まった。
arrows We2 Plusはドコモ版が最速の8月9日発売、IIJmio版は8月14日発売、SIMフリー版は8月16日、楽天モバイル版は10月15日とかなり遅めの発売となる。発売日がバラバラなことについてFCNT側は「事業社様との話し合いの結果」とした。
また、スタンダードモデルのarrows We2はドコモ、au、そしてUQ mobile、SIMフリー版という展開で8月16日以降順次発売予定。
価格は以下の通り。条件はすべて新規一括。ここからキャリアの割引も入る。
arrows We2 Plus
・ドコモ 6万2150円
・SIMフリー 5万4800円(IIJmio)
・楽天モバイル 4万9900円
arrows We2
・ドコモ 2万2000円
・au 2万2001円
・UQ mobile 2万2001円
arrows We2 Plusの楽天モバイル版は、発売が先ということもあり、現状では最安値だ。なお、限定モデルとしてIIJmio版はメモリーが12GBと増量されている。
arrows We2シリーズは
誰にでも使いやすいスペックと性能
arrows We2 Plusディスプレーは6.6型有機EL(FHD+、144Hz)、SoCはSnapdragon 7s Gen 2、メモリー8GB(拡張で+8GB)、ストレージ256GB、バッテリー容量は5000mAh、アウトカメラは5010万画素の標準と800万画素の超広角の2眼、インカメラ1610万画素。カラバリはスレートグレイとシャンパンシルバーの2色。
普段使いはもちろん、ゲームもある程度こなせるスペックを持つ。しかし、最大の特徴は世界初の「自律神経活性度計測機能」を搭載したこと。アウトカメラの下にあるセンサーに指の腹を置き、2分ほど待つと計測できる。FCNT独自のアルゴリズムにより、自律神経の活性度を「自律神経パワー値」として表示する。
arrows We2のスペックはディスプレーが6.1型(1560×720ドット)、SoCはMediaTekのDimensity 7025、メモリー4GB、ストレージ64GB(外部最大1TB)、バッテリー4500mAhという構成。カメラは2眼で5010万画素の標準と190万画素のマクロを搭載。インカメラは800万画素。カラバリはライトブルー、ネイビーグリーン、ライトオレンジの3色。
防水防塵、MIL規格23項目に準拠の堅牢性、ハンドソープで選択可能、アルコール除菌可能だ。そのほか、電源キーをなぞったりして画面スクロールができる「Exlider」、迷惑電話や還付金詐欺対策機能、子ども用に独自の設定が可能なジュニアモードなど、arrows独自の機能を搭載している。
arrows販売戦略発表会で飛び出た
らくらくホンシリーズの継続
5月の発表会に続き、8日に販売戦略発表会が開催された。ここでは、取り扱いキャリアと発売日、価格が発表され、楽天モバイル ビジネス推進本部 デバイス戦略部 副部長 佐々木 愛氏と、インターネットイニシアティブ(IIJmio)のMVNO事業部 コンシューマーサービス部 部長 亀井正浩氏がゲストで登壇。
「楽天モバイルのプログラムと親和性が高く、子どもたちが雑に扱っても壊れにくい。自律神経を調べて更年期障害に備えることもできる。arrows We2 Plusを楽天モバイルの新たなラインナップに加えられることを心よりうれしく思います」(楽天モバイル)
「5年ぶりにarrowsのSIMフリーモデルを取り扱うことになったことを非常に喜ばしく思います。日本で企画したプロダクトが少なくなって寂しいと感じていたところ、FCNTさんが合同会社として再出発され、スタッフの方々の熱い思いやこだわりを聞いて、その情熱に我々も感化されて、ぜひともarrows We2 Plusを取り扱いたいと考えていました」(IIJmio)
それぞれarrows We2 Plusをラインナップに加えることになった想いを語った。
また、発表会の最後にFCNT プロダクトビジネス本部 副本部長の外谷一磨氏が再登壇し「いろんな方面から問い合わせがありまして。らくらくスマートフォンシリーズですが、現在開発中で2024年度中に出します!」との発表があった。arrowsシリーズは復活したが、らくらくシリーズの存続が危ぶまれていただけに、既存のユーザーも安心したことだろう。
Lenovo傘下として再出発となったFCNTだが、相変わらず世界初の機能(自律神経計測)を載せるなど「らしい」スマホを発売する。以前あったハイエンドのラインナップは現在予定されていないが、新たなarrows Weシリーズ、今後発売が予定されているらくらくシリーズが好調なら、また昔の勢いを取り戻しそうだ。
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