ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。夏です、暑いです。「暑いって言葉にすると余計暑くなる」と言われたことあるけど、それでも口にせずにはいられません。だって暑いのだから!
そんな日にはスッキリ冷たい麺をいただきたいもの。そこで、“氷撃”と書かれたラ王をコンビニで見かけて手にとったのですが、「え、氷を別で準備するの?」「水でしめる!?」……と、いかにも面倒そうなんです。
「日清ラ王」初の冷やしラーメン!
日清食品は「日清氷撃ラ王 柚子鶏塩」を7月8日から発売中です。
「ラ王」のカップ麺の“冷やしラーメン”タイプです。実はラ王シリーズから“冷やし”が登場するのは史上初なんだとか。
作り方はざっと「1.熱湯6分」「2.湯切る」「3.冷水でしめる」「4.氷水をぶっこむ」の手順。こう書くと簡単そうですが、商品とは別途「氷」が必要だったり、いつものカップ麺と違って「冷水でしめる」工程があったりします。
なにやら手間がかかりそうな予感がしつつも、“氷撃”の勢いに押されて買ってみました!
作ってみた。ムムム、手間が多いぞ
「日清氷撃ラ王 柚子鶏塩」を購入。ローソンでゲットしました。購入価格307円。
ラ王は「まるで、生めん。」のような麺の質感を売りにしているため、冷やしタイプも麺のおいしさに期待ができます。
家に氷を切らしていたので、一緒に購入しました。この時期、氷は焼酎ハイボールや梅酒ロックなどにガンガン使うので、買っておいて損はありません(酒飲み目線)。
蓋を開けると、詳しい作り方が書かれていました。これに従って作っていきます。
中にはかやくと液体スープ。かやくは先入れで、麺と一緒に湯戻しします。
液体スープは食べる直前に入れるタイプのもの。「温めないでください」と書かれているので、湯戻しの時に蓋の上にのせないようにしましょう。
熱湯を注いで、6分で湯戻し。よくあるラ王のカップ麺は湯戻し時間5分なので、通常より長めです。
6分経ったら、湯切り。ここまではカップ焼きそばの作り方のようですね。
さて、ここからがちょっと変わってきます。湯切りした後に、今度は水を注いで、湯切り口から捨てる。これが「冷水でしめる」の工程です。
これで終わりではありません。フタを完全にはがしてから、氷150g (約8個) を容器にぶちこみます。
そこに液体スープを加え、最後に水を内側の線まで注ぎ、混ぜてできあがりです。
お湯入れ→湯切り→水入れ→水切り→氷入れ→スープ入れ→水入れの手順で完成しました。「日清氷撃ラ王 柚子鶏塩」です。
具材は蒸し鶏、ネギ。見た目にも涼やかです。
食べてみた。キンキンに冷えている!!
では、いただいてみましょう。
透明度の高いスープ。
味は、あっさりした鶏だしスープでした。柚子の爽やかな風味がきいていて、清涼感たっぷりです。
麺は中太ストレートで、「氷撃ラ王」用に専用の麺を使用しています。
チュルリとすすると、むちむちっとした弾力と、滑りがよい滑らかな質感!
ほほお。ラ王はもともと「まるで、生めん。」を自負するほど、麺にこだわっていますが、今回は冷水でしめている分、より麺のコシやつるみに磨きがかかって、本当に生麺に近いような。喉ごしがよく、心なしか小麦の風味も感じる気がします。とても乾麺を湯戻ししたものとは思えません。それくらいレベルが高い!
スープがあっさりしているゆえに、麺がおそまつだと残念なことになりそうなところ、しっかり麺が主役を張って、冷やしラーメンとして文句がない仕上がり。
具材の蒸し鶏、ネギは、フリーズドライとしては大きなカットで、素材感も感じられます。
氷を入れたスープがキンキンに冷たく、清涼感があって、なにより麺がおいしい!! これは「お店で出てきてもおかしくないレベル」(ただし、大衆的なお店で500円以内にて食べられる冷やしラーメンとして)と、味に関しては大満足!
面倒だけど文句なしにおいしい
実際、おいしかったのですが……。いかんせん気になるのは作る手間。いったん湯戻ししたカップ麺を、さらに水で冷やして、おまけに別途氷まで用意して作るって、正直、気が遠くなるほど面倒くさくないですか。カップ麺って本来お湯を注ぐだけで簡単に食べたいもの。ところが「氷撃ラ王」は、一手間、二手間余計にかかってきます。
カップ麺の“冷やし”は今だと珍しくなく、例えば、和風カップ麺の「日清 どん兵衛」シリーズからも冷やし麺タイプが2020年から販売されています。ところが、一時期は話題になったものの現在はやや下火で、スーパーでも見つけづらくなっています。
やはり、「カップ麺をわざわざ冷やす」ことに抵抗ある人が多いのではと。これが、うどんやそばの乾麺や生麺であれば、茹でたり水でしめたりするのは当たり前。文句がある人はそもそも買わないと思うのですが、カップ麺として売られているのであれば「楽して食べたい」気持ちがもたげてしまいます。
冷水でしめるから温かいまま食べるより麺にコシが出て、おいしく仕上がるはずなのですが、どうしてもカップ麺の「簡便性」と「手間」とのギャップを埋めづらいかも……。
いろいろ書いてしまいましたが、「氷撃ラ王」は作る手間こそありますが、文句なしにおいしい! 麺のクオリティ、スープの味、氷を入れた清涼感。すべてが◎で、仕事の合間に駆け足で食べるのがもったいないと感じるくらいです。
「面倒」「手間」と連呼してしまいお恥ずかしい。そもそも私がものぐさなだけなのかもしれません。氷を準備しておいて、手順どおりに作れば、カップ麺とは思えないくらいの満足がいく冷やしラーメンに出会えます。味としてはかなりオススメ! 気になった人はぜひトライしてみましょう。
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