Radiant SPX3300X600Aをレビュー
DeskMini X600採用ミニBTO PCでRyzen 5 8600Gなら性能・温度・騒音はどうなる?
CPU内蔵GPUはフルHDでFF14が遊べるレベル
Ryzen 8000GシリーズのCPU内蔵GPUはRDNA 3世代を採用。コア数こそ上位のRyzen 7 8700Gより劣るとはいえ、Ryzen 5 8600Gのグラフィック性能も、CPU内蔵GPUとしては高いレベルが期待できる。
まず試したソフトが「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(以下、FF14ベンチマーク)。こちらは比較的軽めのMMORPGで、つい先日新たにリリースされた大型アップデートに合わせたベンチマークソフトだ。
フルHD(1920×1080ドット)で遊べるラインはどこになるのかを探るため、プリセットの画質を変えながら試してみた。すると、「標準品質(デスクトップPC)」の設定で、ようやく最低フレームレートが30fpsを超えてくれた。
スコアーは「6151」で、評価は「やや快適」。多少スムーズ感は欠けるものの、プレイするうえで大きなハンデとなる表示の遅れはほぼないレベルとなる。画質を落としているとはいえ、フルHDの解像度で遊べる性能があることには、素直に驚いた。
とはいえ、標準品質は画質が結構低く、気持ちよく遊べるかと言われると少々言葉に詰まる。そこで、解像度をHD(1280×720ドット)まで落として、プリセットでどこまで画質を高められるかも試してみた。
フレームレートは平均約48.5fps、最低30fpsになったプリセットは、「高品質(デスクトップPC)」。スコアーは「6881」で、評価は「やや快適」となった。解像感は見劣りするものの、フルHD+標準品質よりもキレイに見えたので、こちらの設定で遊んでも良さそうだ。
続いて、対戦格闘ゲームのベンチマークツールとなる、「STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール」(以下、SF6ベンチマーク)も試してみた。「NORMAL」のスコアーは「40」と低く、「設定変更が必要です」となってしまった。
さらにプリセットの設定を下げ、プレイできるラインを探ってみたところ、「LOW」でスコアーは「83」の「問題なくプレイできます」。「LOWEST」ならスコアーは「100」になり、「快適にプレイできます」になった。
ただし、スコアーが「100」になる基準はプリセットごとに異なり、NORMALで60fps、LOWやLOWESTでは30fpsとなる。このタイトルを快適に遊ぶなら、CPUを1ランク上げたほうが良さそうだ。
最後は、重量級のアクションRPGとなる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FF15ベンチマーク)だ。こちらはフルHDでプレイすることはまず無理なので、解像度をHDに設定。プリセットの画質を下げ、遊べるレベルを探った。
Radiant SPX3300X600Aは、「軽量品質」まで下げたところ、ようやく評価が「快適」となってくれた。
スコアーは「6151」で評価は「快適」だが、この数値は決して高くはなく、この設定でどうにか遊べるというもの。重量級のゲームは、画質設定を大きくいじる必要があるだろう。
なお、「3DMark」のスコアーも参考までに掲載しておこう。古めのビデオカードと比較すると、おもしろいかもしれない。
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